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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

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タグ: アクション

『 犯罪都市 NO WAY OUT 』 -すべては鉄拳で解決-

Posted on 2024年2月25日2024年2月25日 by cool-jupiter

犯罪都市 NO WAY OUT 65点
2024年2月24日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:マ・ドンソク イ・ジュニョク 青木崇高
監督:イ・サンヨン

 

『 犯罪都市 』、『 犯罪都市 THE ROUNDUP 』の続編。

あらすじ

ソウル広域捜査隊に異動したマ・ソクト(マ・ドンソク)は、ある転落死事件の原因が麻薬中毒であると知り、捜査を開始する。その新型麻薬の裏には、日本のヤクザ、そしてその麻薬を中国に横流ししようとする勢力も蠢いていた。麻薬を横流しする者を粛清するために、日本からリキ(青木崇高)という暗殺者が韓国に送り込まれてきて・・・

ポジティブ・サイド

テンポが非常に良いので、スイスイ鑑賞できる。麻薬取引現場での凄惨な殺しの場面で、メインのヴィランをていねいに紹介。場面変わってマ・ドンソクが暴漢たちを次から次にノックアウト。転落死事件の原因に新型麻薬が関わっていると分かれば、すぐに麻薬取引の現場のクラブへ急行。コミカルなキャラを導入しつつ、やっぱり鉄拳ですべて解決。そうこうしていると日本から暗殺者のリキが登場して役者がそろう。

 

末端価格300億ウォンの20kgの新型麻薬を奪った者を追って、警察、ヤクザ、横流し勢力の三つ巴の血で血を洗う闘争が勃発。ソクトの側からのストーリーでコミカルパートを担当、チュ・ソンチョルと青木崇高のパートでバイオレンスを担当。このヴィランたちが最終的にソクトにボコボコにされて、観る側はスカッとする。単純な作りではあるが、これで面白いのだから認めるしかない。

ネガティブ・サイド

前作からのキャラが2~3人減った?ソクトの異動という事情があったにせよ、ホ・ドンウォンやチェ・グィファのキャラ達とは再会したかった。

 

日本刀で襲撃してくる暗殺者というのはシネマティックではあるが、韓国側もなにか刃物で対抗できなかったのか。『 初恋 』にあったような日本刀 vs 偃月刀のようなチャンバラを観てみたかった。

 

総評

トム・クルーズの『 ミッション・インポッシブル 』シリーズと同じで、マ・ドンソクが好き勝手にあれこれやるシリーズになりつつある。東南アジアや中国、日本がコンスタントに登場しているので、シリーズは今後も国際路線で行くのだろう。次作は日本の一条組と韓国暴力団の国際抗争だろうか。M:Iと同じで、ここまで来たらシリーズの行く末を見守るしかない。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

ヒョン

兄の意味。ただし、日本語と同じく血のつながりがなくても目上、年長の男性に対して使える表現。もう辞めてしまったが、うちの職場にいた韓国系アメリカ人も You can refer to me as Hyeong. と言っていた。 

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 夜明けのすべて 』
『 ソウルメイト 』
『 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, C Rank, アクション, イ・ジュニョク, ノワール, マ・ドンソク, 監督:イ・サンヨン, 配給会社:ツイン, 青木崇高, 韓国Leave a Comment on 『 犯罪都市 NO WAY OUT 』 -すべては鉄拳で解決-

『 ハント 』 -北のスパイを突き止めろ-

Posted on 2023年10月5日 by cool-jupiter

ハント 75点
2023年10月1日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:イ・ジョンジェ チョン・ウソン
監督:イ・ジョンジェ

 

簡易レビュー。

あらすじ

1980年代。安全企画部の海外班長パク・ピョンホ(イ・ジョンジェ)と国内班長キム・ジョンド(チョン・ウソン)は、機密情報が北朝鮮に漏洩していることを知る。そして組織内にスパイがいると告げられる。パクとキムは互いのチームを探り始めるが・・・

ポジティブ・サイド

1983年という、韓国民主化前夜の時代。その3年前に「光州事件」という、韓国版の天安門事件とも言うべき事態が引き起こされており、アメリカ系韓国人が韓国大統領の訪米に対して抗議のデモを起こすところから物語が始まる。

 

そこで勃発する要人暗殺未遂事件。パクとキムの二人は反目しあいながらも事件を解決。しかし謎のスパイ「トンニム」によって次々に機密情報が漏洩。一息つく暇もなく、二人はトンニムの追跡に乗り出すが成果なし。このあたりの展開の疾走感がたまらない。元々浅からぬ因縁のある二人だが、その過去の語られ方がめちゃくちゃ。まるで昭和の任侠映画のよう。というか時代背景的に昭和か。

 

二人のスペシャリストの対決は、それこそハリウッドでは撮り尽くされた印象があるが、そこに北朝鮮というファクターを混ぜるだけでサスペンスとミステリのレベルが一段上がる。トンニムとは誰か?パクとキムの捜査と虚々実々の駆け引きにぐいぐいと引き込まれる。本作が上手いのは、トンニム探しをゴールとするのではなく、そこから先に更なるクライマックスを持ってくるところ。冷酷非情な諜報員と情に厚い面を併せ持つ二人の男の極限の対決の結末には茫然自失。

 

韓国のみならずアメリカ、日本やタイをも破壊しつくす気か?と思わせる作品。と思いきや、撮影はすべて韓国内で完結したとのこと。国策で映画を作っている国は違いますなあ・・・

 

ネガティブ・サイド

全編を通じてまさにストーリーが疾走するが、説明不足の感も否めない。特に韓国近現代史の知識がある程度ないと、キム班長の苦悩の回想シーンの意味を理解できないだろう。当時の韓国の置かれていた政治的状況をもう少し上手く物語の展開の中で自然に説明できなかっただろうか(Jovian妻はここでつまずいていた)。

 

最終盤の怒涛の展開の中で、韓国の政府組織はどれだけ北朝鮮スパイに跳梁跋扈を許しているのか?というシーンがある。ここだけは、ちょっと北朝鮮の脅威を過大に描き過ぎだと感じた。

 

総評

こりゃまた血生臭い韓国映画。血の臭いだけではなく、男臭さもムンムンと漂ってくる。『 ビースト 』や『 ただ悪より救いたまえ 』といった、男二匹の対決をテーマにした作品が好きだという向きはチケット購入をためらってはならない。そうそう、中盤に思わぬ大スターが出演して、ケレンミたっぷりの演技を見せてくれる。これは嬉しい不意打ちである。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

インミン

劇中で突如登場する大物俳優がこの言葉を何度も口にする。意味は「人民」である。「人民のため」などと為政者が口にする時は、だいたい嘘をついている時だと思っていい。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ほつれる 』
『 まなみ100% 』
『 オクス駅お化け 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, B Rank, アクション, イ・ジョンジェ, チョン・ウソン, 監督:イ・ジョンジェ, 配給会社:クロックワークス, 韓国Leave a Comment on 『 ハント 』 -北のスパイを突き止めろ-

『 劇場版シティーハンター 天使の涙 』 -序章と銘打つべし-

Posted on 2023年9月20日 by cool-jupiter

劇場版シティーハンター 天使の涙 40点
2023年9月17日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:神谷明 伊倉一恵
総監督:こだま兼嗣

 

簡易レビュー。

あらすじ

冴羽獠(神谷明)と槇村香(伊倉一恵)のもとに、動画配信者のアンジーから逃げた猫を捜して欲しいとの依頼が入る。破格の報酬に猫を探し出そうとする二人。しかし、その依頼は獠の凄絶な過去に結びつくことになる依頼で・・・

ポジティブ・サイド

1980年代からしっかり現代にまでアップデートできている。ただし、いくら時代がアップデートされても「もっこり」は健在。これを失ってはシティーハンターがシティーハンターではなくなってしまう。シリアス極まりないシーンにも「もっこり」という台詞をぶち込んでくるあたり、製作者側は時代がうつろいゆく中でも失ってはいけないものが何であるのか分かっている。

 

一方でシティーハンター冴羽獠の超絶射撃は健在。手に汗握るアクションは十分に堪能できた。特に今回の相手は格闘戦でも獠を圧倒する。このハラハラドキドキ感は、通常のエピソードでは味わえない。すべてを吹っ切った獠の神業による決着は、まさに狙撃手の面目躍如。ゴルゴ13よりも冴羽獠の方が総合力では上手かな。

ネガティブ・サイド

神谷明、伊倉一恵、キャッツアイの面々の声の衰えが顕著である。こればっかりはどうしようもないが、どこかの時点でアニメ『 ドラえもん 』や『 サザエさん 』のように、声優交代は必要だったのではないかと感じてしまう。

 

そのキャッツアイの登場は北条司ワールドのスターシステムだと思えば普通にあり。しかし、『 うちのタマ知りませんか 』や『 ルパン三世 』まで出てきてしまえば、世界観も何もない。ところどころにものすごいノイズが混じったように感じられた。やるなら同じ媒体(週刊少年ジャンプ)のネタをてんこ盛りにした『 シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 』に倣うべきだった。

 

海坊主が完全なる役立たず。なんだかなあ・・・

 

中途半端なインフォマーシャルも不要。カップ麺メーカーがスポンサーなのか?

総評

最終章への序章なら、序章であると銘打ってほしい。劇中でも北条司本人(?)が続編への意欲を示していたが、早くしないと声優陣が本格的に枯れてしまう。事実、映画館も結構な入りだったが、若い世代は見当たらず。ほとんど40代以上に見えた。今ならギリギリで純度100%のシティーハンターが製作できるはず。欲をかいて2章、3章と作るのではなく、次作でスパっときれいにまとめてほしい。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

crowning achievement

最高傑作という表現はいくつかあるが、殊に弟子のような意味合いの場合はこの表現を使うことが多い。Plato was the crowning achievement of Socrates’ many disciples. =プラトンは数多くのソクラテスの弟子の中でも最高傑作であった、のように言える。英検準1級以上を目指すなら知っておこう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 アステロイド・シティ 』
『 名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 』
『 アリスとテレスのまぼろし工場 』

 

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Posted in 国内, 映画, 未分類Tagged 2020年代, D Rank, アクション, アニメ, 日本, 神谷明, 総監督:こだま兼嗣, 配給会社:アニプレックスLeave a Comment on 『 劇場版シティーハンター 天使の涙 』 -序章と銘打つべし-

『 MEG ザ・モンスターズ2 』 -J・ステイサム大暴れ-

Posted on 2023年9月4日 by cool-jupiter

MEG ザ・モンスターズ2 40点
2023年9月2日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:ジェイソン・ステイサム ウー・ジン ソフィア・ツァイ
監督:ベン・ウィートリー

『 MEG ザ・モンスター 』の続編。もはやサメ映画ではなく低俗B級怪獣映画。いや、ステイサム映画と言った方がいいかもしれない。

 

あらすじ

ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、海洋探査研究所マナ・ワンで、子どものメガロドンが飼育されていることを知る。ジョナスはジウミン(ウー・ジン)たちと共にさらなる深海探査に繰り出すが、海上にはテロリストの影が迫っていた。そして、深海にはメガロドン以外の脅威も・・・

ポジティブ・サイド

ホラー映画は、恐怖の正体をなかなか見せないのが常道だが、本作は続編。したがって巨大鮫メガロドンを出し惜しみする必要はなし。実際に冒頭からメグが登場する(飼育されている個体だが)し、深海探査に行くまでの展開もスムーズ。そして潜った先にはやはりメグ。お約束をしっかりと守ってくれる。深海にはメグ以上の恐怖の存在である水圧が存在しており、『 リバイアサン 』冒頭でキャラクター達が軽口で言っていた「水圧でペチャンコにされるぞ」が本作では実現。これには不謹慎ながら、劇場で思わずガッツポーズしそうになった。

 

ある意味で『 ミッション・インポッシブル 』におけるトム・クルーズのように、ジェイソン・ステイサムが好き勝手に暴れ回る。前作ではそこにラブロマンスの要素を加えてきたが、今作はバディを投入。ウージン演じるジウミンが、時にコミック・リリーフに、時にヒーローにと大活躍。チャイウッド映画などと揶揄する向きも散見される本シリーズだが、ジウミンは文句なしに愛すべきキャラ。まさかの第三作製作の暁には、クリフ・カーティスと共に続投は決定的だろう。

ネガティブ・サイド

メガロドンがティラノをガブリというのは、確か原作小説にあった描写のはず。ただ、浅瀬に入ってきた恐竜をパクっと行ったのであって、シャチのように思いっきり海岸の上にまで来ることはなかった。サメなのにサメらしくないふるまいを見せるのはいかがなものか。

 

元々は超巨大鮫の恐怖とそれを倒す爽快感を描くはずだったが、海はやはりだだっ広すぎて、巨大鮫のインパクトが薄れてしまう。なので浅瀬に連れてきて、その巨体と獰猛さを存分に見せつけるべきだが、それは前作でやってしまった。なので、今作はなぜか恐竜とタコを連れてきたが、これは大失敗。水棲生活を何千万年もやってきた恐竜が地上でも活動できるのは信じがたい。いきなり紫外線ガンガンの地上に出てきて、エラ以外で呼吸して、なおかつ地上の気圧にも完全に適応するのは不可能だろう。出すのはサメだけでいい。タコは『 キングコング 』へのオマージュだったのだろうか。メガロドンがタコをガブリというのも極めて非現実的。

 

モンスターだけでもお腹いっぱいなのに、味方の裏切りにテロリストと、本作は軸をどこに定めているのか分からない点が大いにマイナス。正直、ジウミン以外の味方は全員死んでも良かったのでは?とすら感じた。その方がメグやその他の怪物たちとの対決の機運も盛り上がるし、ホラーの要素も強まる。

 

個人的に最も疑問に感じたのは、飼育されていて脱出したメグ。そもそも何故逃げられるような構造の水槽(にしては馬鹿でかいが・・・)に入れてしまうのか。「来い」と「行け」を教えてたとして、それだと水族館の魚ショーと何が違うのか、どうせ続編ではこの個体とまた別のメグがつがいになって、生態系を荒らしまくって、しかし仲違いして、互いに噛みつき合って・・・のような展開になるのだろう。続編製作の種をあらかじめ仕込む作り方ではなく、一作で完結する面白さを映画業界は追求してほしい。

 

総評

まあ、夏恒例のクソホラーならぬクソ鮫映画である。サメ映画というよりもジェイソン・ステイサム映画と言うべきか。ジェイソン・ステイサムが『 アクアマン 』ばりに海で大活躍して巨大鮫を倒していく、というプロットを「面白そう!」と感じるか、「んなアホな・・・」と感じるかは人それぞれ。前者ならチケットを買えばいいし、後者なら静かにスルーすべし。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

God knows why.

理由は神のみぞ知る、の意味。劇中では People just love him. God knows why. = あいつは人に好かれるね、あんな顔なのに。のように訳されていたように思う。日常で意味が分からないという事象に対して、サラっと使えれば英検1級だろう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 福田村事件 』
『 ヴァチカンのエクソシスト 』
『 アステロイド・シティ 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アクション, アメリカ, ウー・ジン, ジェイソン・ステイサム, ソフィア・ツァイ, 監督:ベン・ウィートリー, 配給会社:ワーナー・ブラザース映画Leave a Comment on 『 MEG ザ・モンスターズ2 』 -J・ステイサム大暴れ-

『 リボルバー・リリー 』 -戦闘のリアリティがダメダメ-

Posted on 2023年8月15日 by cool-jupiter

リボルバー・リリー 30点
2023年8月12日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:綾瀬はるか
監督:行定勲

 

邦画もついに『 悪女 AKUJO 』のような本格アクション映画をリリースか?と期待したが、Don’t get your hopes up.

あらすじ

国際社会の要人57人を殺害した元工作員の小曽根百合(綾瀬はるか)は、東京の玉の井で女将をしていた。ある一家の殺人事件を辛くも逃れた少年・慎太と出会ったことで、百合は陸軍から追われる身となり・・・

 

ポジティブ・サイド

一介の商人がアホみたいな金額を密かに貯めてしまうというプロットはありだと思う。日露戦争や第二次世界大戦の戦費のかなりの部分がビール税で賄われたということから、カネはあるところにはあるからだ。

 

佐藤二朗演じるヤクザの親分が最も時代を反映していたように思う。民間人でもなく軍人でもないという、百合とはある意味で対照的なグレーな存在もリアル。清水博也の出演作にハズレはあっても、清水博也そのものの演技にハズレはないというジンクスは今作でも生きていた。

ネガティブ・サイド

うーむ、このリボルバー・リリーは『 るろうに剣心 』の焼き直しにしか見えなかった。冒頭の字幕での説明からして同作とまったく同じ。暗殺者稼業から足を洗って、殺しは辞めたと宣言するところも同じ。実は○○してました、も同じ。何だこりゃ・・・

 

綾瀬はるかがアクションに挑むこと自体は悪いことではないが、問題は見せ方が悪すぎること。格闘シーンはカット、カットの連続で『 AVA/エヴァ 』と同様に作り物感満載。相手がクルクルと宙で回転したり、マウントポジションを取られているのに下からの蹴り一発で相手を払いのけたりと非現実的なアクションのオンパレード。

 

タイトルにもなっているリボルバーも特にフォーカスされず。一発一発撃鉄を起こす必要があり、一人を射殺するのには向いていても今作のような対集団には向かないのでは?しかもベレッタと二刀流をしたりもして、タイトルのリボルバーの意味がますます分からない。

 

最大の問題は陸軍が弱すぎること。陸上自衛隊が観たら激怒するのでは?山小屋での手榴弾の爆発に対しても、咄嗟にうずくまるなどの反応もゼロ。ホンマに軍人か?そもそも、色街の娼婦の間に小隊規模で押し寄せて銃撃戦の結果、撃退されるとか、切腹ものの恥ずかしさ。もう東京界隈では陸軍は軍服着て街を歩くのは無理なほどの醜聞。原作もこの展開なのか?

 

正体不明の老婆の治癒や、祭りの場で目線の高さで発砲して誰にも命中しないなど、不可解なシーンも多数。最後の鈴木亮平のシーンも不要。長谷川博己からの問いかけに言葉では答えず、是とも非とも解釈できる眼差しで終幕すればよかった。

総評

行定勲は『 GO 』からそれなりに追っているが、この人はドラマやロマンスの人であって、アクションの演出は無理だと確信した。画面が暗い上に、細かいカットの連続で臨場感がない。暗殺者にも軍隊にもリアリティがない。豪華キャストの盛大な無駄遣い。綾瀬はるかの熱心なファンはチケット購入可だが、そうでなければスルーを推奨する。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

look into ~

長谷川博己が序盤で色々と調べていくが、「~を調べる」で最も一般的な表現は look into ~ である。硬い言い方だと investigate ~ となる。状況や話し相手によって使い分けよう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 神回 』
『 セフレの 品格 プライド 』
『 ヴァチカンのエクソシスト 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, E Rank, アクション, 日本, 監督:行定勲, 綾瀬はるか, 配給会社:東映Leave a Comment on 『 リボルバー・リリー 』 -戦闘のリアリティがダメダメ-

『 キングダム 運命の炎 』 -キャラ映画になってきた- 

Posted on 2023年8月5日 by cool-jupiter

キングダム 運命の炎 65点
2023年7月29日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:山崎賢人 吉沢亮 大沢たかお 杏
監督:佐藤信介

同僚の突然死やら自分自身のMRSA感染などもあり、簡易レビュー。

あらすじ

秦軍主力の韓への侵攻の隙を突いて趙が秦に侵攻。秦は大将軍・王騎(大沢たかお)を総大将に任命。その王騎から中華統一の動機を問われた秦王政(吉沢亮)は、かつての恩人・紫夏(杏)と果たした約束を語り・・・

ポジティブ・サイド

原作で最も面白い馬陽防衛戦とそこに至るまでの過程がきっちり実写化されている。山崎や吉沢、大沢たかおのキャラ再現度は相変わらず高い。飛信隊の面々もなかなか。ひょうきんだが熱情があり、そして思いやりもある。続編では・・・

趙の面々も濃い。原作ではかなり粘った馮忌をあっさりと料理したのは英断。

闇商の紫夏に杏がはまり役。漫画の実写化もここまで忠実にやると、それはそれで面白い。

ネガティブ・サイド

蒙武の見せ場が少なすぎ。

李牧の配役だけはちょっと違和感。もともとこの役者が演じるという噂はあったが、ここで実写御用達俳優を起用するのはちょっと違うのでは?龐煖を演じる役者もなんか違うような気がする。鵜堂刃衛(白字)はめちゃくちゃ似合っていたのだが。

総評

すべては続編の馬陽防衛戦の後半次第か。原作で最もドラマチックな戦いとなるが、「俺たちの戦いはこれからだ!」になるのか、それとも更なる続編製作に舵を切るのか。単純な漫画の実写化として見れば、キャラの再現度が非常に高いので、そこは評価できる。

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

pay it forward

人から受けた恩を別の人に返す、の意。上方芸人の世界では、師匠やベテランは弟子や後輩に気前よく芸事を教えたり、あるいは飯をおごったりする。それを次世代につなげていく伝統がある。まさに pay it forward だ。Jovianは大学時代に寮で暮らしていて、まさにそういう伝統を体験してきた。廃寮になるまで、我が第一男子寮には pay it forward の精神は生きていたのだろうか。

次に劇場鑑賞したい映画

『 イノセンツ 』
『 658km、陽子の旅 』
『 神回 』

現在、【英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー】に徐々に引っ越し中です。こちらのサイトの更新をストップすることは当面はありません。

I am now slowly phasing over to https://jovianreviews.com. This site will continue to be updated on a regular basis for the time being.

Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, C Rank, アクション, 吉沢亮, 大沢たかお, 山崎賢人, 日本, 杏, 監督:佐藤信介, 配給会社:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント, 配給会社:東宝Leave a Comment on 『 キングダム 運命の炎 』 -キャラ映画になってきた- 

『 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 』 -色々と詰め込みすぎ-

Posted on 2023年8月1日 by cool-jupiter

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 60点
2023年7月22日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:トム・クルーズ ヘイリー・アトウェル
監督:クリストファー・マッカリー

 

繁忙期のため、簡易レビュー。

あらすじ

ロシアの潜水艦が謎の事象により沈没。そこには恐るべき新技術の存在があった。イーサン・ハント(トム・クルーズ)はその技術を手にせんとする者との攻防を繰り広げることになるが、相手はハントがIMFに所属するきっかけを作った因縁の人物で・・・

 

ポジティブ・サイド

トム・クルーズが走ること、走ること。もはや恒例行事だが、この年齢でここまで出来るということを証明し続けるのは、それだけで尊敬に値する。クルーズがナルシストであるのは間違いないが、自己愛を証明し続けるのは誰にでもできることではない。

 

序盤の空港でのやりとりは、IT技術も交えた非常に現代的な攻防。さらにそこにエンティティ=人工知能の脅威を持ってくることで、緊迫感をさらにリアルなものにしている。

 

アクションも相変わらず豪華だが、変装や対話シーンも多く、IMFのエージェントらしい活躍をたくさん目にすることができた。特に孤立無援のはずなのにあれやこれやの物資を調達してくるルーサーに拍手。Guy in the chair でありながら漫画『 エリア88 』のマッコイ爺さんのようだ。Part Twoは間違いなくルーサーがエンティティを解析しているシーンから始まるはず。期待したい。

 

ハントの過去、就中、IMFのエージェントとなるきっかけを作った人物がヴィランということで、シリーズの総決算になりそうな予感。第一作以来の登場のキトリッジもそれを予感させる。

ネガティブ・サイド

トム・クルーズのエゴが色濃く反映されている気がする。序盤の砂漠のシーンとかは『 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 』のリベンジをしたかったのだろうか。終盤の列車シーンも同作の冒頭の飛行機内シーンとそっくりに見えた。そもそも列車の上で戦うのも『 ミッション:インポッシブル 』へのオマージュというか焼き直し。さらに黄色の小型車でのカーチェイスはさすがにやりすぎ。これなら『 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 』のモロッコのカーチェイスの方が楽しめた。

 

アクションは凄いことは凄いのだが、どれもこれもシリーズ過去作の焼き直しに見える。トレーラーで盛んに喧伝されていた崖からのダイブも『 ミッション:インポッシブル / フォールアウト 』のパリ上空の軍用機からのダイブに劣る。全体的にイーサン・ハントというキャラクターではなく、トム・クルーズの「これをやりたい」欲求が強く出すぎていると感じた。ここらへんがハリソン・フォードがインディ・ジョーンズを演じる時と、トム・クルーズがイーサン・ハントを演じる時の違いのように思う。

 

エンティティ(字幕では文字数の関係でそれと訳されている)の脅威が今ひとつ伝わってこないのも惜しい。ロシアの原潜を自滅させ、銀行や政府も容易にハッキングし、無線でベンジーに成りすますというのは確かに多芸だが、オリジナルかと言われればそうでもない。最近だと『 M3GAN / ミーガン 』、古典的なところだと『 2001年宇宙の旅 』がAIの反乱を描いている。本作だけでは、エンティティが世界破滅の序曲だと感じられない。Part Two のオチが『 エクス・マキナ 』にならないことを切に祈る。

総評

やや期待外れか。さすがいつものIMFメンバーも高齢化が激しい。ヘイリー・アトウェルの新加入は良いのだが、『 M:I-2 』のナイアとキャラがかぶっていると感じるのは自分だけか。Part Two が(『 ローン・ガンメン 』+『 ボーン・アルティメイタム 』)÷2にならないことを祈る。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

state-of-the-art

芸術作品状態の、転じて「最新型の」、「最新鋭の」の意。

In the movie “Top Gun Maverick”, Maverick flew an F-14 and shot down two state-of-the-art SU-57s, which I believe is a feat that nobody can pull.

のような感じで使う。コロナ禍で日本の企業の多くがMS TeamsやZoomといった state-of-the-art technology をなかなか使いこなせなかったのは多くの人の記憶に新しいはず。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 キングダム 運命の炎 』
『 イノセンツ 』
『 658km、陽子の旅 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, C Rank, アクション, アメリカ, トム・クルーズ, ヘイリー・アトウェル, 監督:クリストファー・マッカリー, 配給会社:東和ピクチャーズLeave a Comment on 『 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 』 -色々と詰め込みすぎ-

『 ミッション:インポッシブル 』 -現代的スパイ活劇-

Posted on 2023年7月30日 by cool-jupiter

ミッション:インポッシブル 70点
2023年6月8日 レンタルBlu rayにて鑑賞
出演:トム・クルーズ
監督:ブライアン・デ・パルマ

最新作公開前に予習。簡易レビュー。(アップし忘れていた・・・)

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あらすじ

諜報機関IMFのミッション遂行中に、仲間が次々に死亡。唯一生き残ったイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、真相を突き止めるために動き出すが・・・

 

ポジティブ・サイド

スパイ映画の王道。誰が敵で誰が味方か分からない。そんな緊張感が全編を覆っている。

 

トム・クルーズのアクションもデ・パルマ・タッチのスローモーションで映える・・・ではなくて冴える。

 

宙吊りによる潜入と精巧なマスクによる変装という、シリーズの特徴がはっきりと決定づけられた記念碑的な作品。Jovianの父親などは公開当時、「テレビと違う」とやや文句を言っていたが、テレビはテレビ。映画は映画。本作こそが新しいフォーマットなのだ。

 

ネガティブ・サイド

ルーサーは良いキャラなのに、ただのハッカー扱いだけでやや不憫。当時も今も腕っこきのハッカーは希少。チームメンバーを失ってしまったハントが新たな仲間を求める中で、唯一信用できるのがルーサー。このキャラをもう少し深掘りできなかったか。

 

総評

文句なしに面白いアクション作品。単なるドンパチと格闘だけではなく、スパイとしての潜入ミッションが否が応でも緊張感と緊迫感を盛り上げる。『 トップガン 』のマーベリックに勝るとも劣らない、トム・クルーズの当たり役の誕生作品である。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

disavow

拒否する、の意味。有名な「当局は一切関知しない」は The Secretary will disavow all of knowledge of you. である。英検1級を目指すのでなければ、普通は触れることのない語だろう。The company disavowed any responsibility for the defective products. =その会社は欠陥商品に対する一切の責任を認めなかった、のような感じでたまに使われる。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 The Witch 魔女 増殖 』
『 渇水 』
『 水は海に向かって流れる 』

 

 

Posted in 映画, 海外Tagged 1990年代, B Rank, アクション, アメリカ, トム・クルーズ, 監督:ブライアン・デ・パルマ, 配給会社:UIPLeave a Comment on 『 ミッション:インポッシブル 』 -現代的スパイ活劇-

『 ミッション・インポッシブル フォールアウト 』 -シリーズの最高作-

Posted on 2023年7月29日 by cool-jupiter

ミッション・インポッシブル フォールアウト 80点
2023年7月19日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:トム・クルーズ 
監督:クリストファー・マッカリー

大学の前期が終了しつつあり、また繁忙期になってきたが、本作を復習鑑賞する時間は確保した。

 

あらすじ

プルトニウム回収のミッション達成間際、イーサン・ハント(トム・クルーズ)と仲間たち何者かにプルトニウムを奪われてしまう。「シンジケート」の残党によって構成される「アポストル」の関与が疑われ、ジョン・ラークという男が捜査線上に浮上する。ラークと接触するという謎の女、ホワイト・ウィドウに接近しようとするハントに、CIAのエージェントのウォーカーが監視目的で同行してきて・・・

 

ポジティブ・サイド

本作の売りは息を呑むようなアクション・シークエンスの数々。パリでのバイクチェイスは隠密を命とするスパイにあるまじき行動だが、最後にはスパイらしくちゃっかりと逃げ延びてしまう。ロンドンでの建物の屋上をひたすら全力疾走するシーンはトム・クルーズの真骨頂。パキスタンのヘリコプターアクションはマーヴェリック並みの操縦の腕前を発揮。最後の山肌での決闘では『 M:I-2 』の謎の冒頭シーンの伏線回収と、まさにシリーズの集大成とも言うべき作品だ。

 

とにかくアホかと言うぐらいにアクションがてんこ盛り。CGには極力頼らず、スタントマンもほとんど使わず、トム・クルーズがトム・クルーズ自身をプロデュースする作品なのだが、それでもべらぼうに面白い。理由は簡単でイーサン・ハントの人間性がこれまでよりもはるかに鮮明になったから。はからずも長官自身が語るように、世界の命運よりも一人の仲間の命を重んじてしまうがゆえに、エージェントとして、一人の人間として信頼できる。観ているこちらもIMFの一員になった気持ちにさせられる。これまでの作品もそうなのだが、本作は特にそうだ。


終盤のパキスタンでは人間イーサン・ハントを最も色濃く出してしまう人物が登場する。この瞬間に、イーサン・ハントの使命感ではなく生き様が爆発する。絶対不可能なミッションを達成したハントが満足するのは、数十億の命が救われたことよりも、自らに近しい数名が救われたことだった。冒頭のマッド・サイエンティストを騙すシーンとの対比になっている点も素晴らしい。修身斉家治国平天下という言葉がある。自分を律して自分の周囲を安全安心にしていけば、それが最終的に世界平和につながる。イーサンは確かに英雄的な人物だが、その生き様は実は多くの人間にとって、実は achievable なのではないか。

 

ネガティブ・サイド

CIAが間抜けすぎる。というか、何をシレっと美味しいとこどりをしているのか。普通に考えれば長官のクビが飛ぶ案件では?『 グレイマン 』でも感じたが、CIA長官はアメリカ大統領より偉いのか? 

 

総評

これまでも仲間想いだったイーサンというキャラクターが、明確に仲間 > 任務という姿勢を明確にする。その一方で、仲間というファミリーと本当のファミリーの対比も描かれ、スパイとしてのスーパーアクションと人間としての内面の葛藤の対比も浮き彫りになった。アクションとドラマという二つの異なる要素が互いを引き立て合うという素晴らしい脚本と演出。新作は本作を超えられるのだろうか。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

crystal

結晶という意味だが、会話の中では crystal clear = 結晶のようにクリアである、という風に使うことがある。あるいは省略して crystal とだけ答えることもある。劇中では

ハント:Is that clear?
ウォーカー:Crystal.

と使われていた。そういえば『 ア・フュー・グッドメン 』でアンソニー・ホプキンスに “Are we clear?” と詰め寄られたトム・クルーズも “Crystal.” と返答していたなあ。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 』
『 658km、陽子の旅 』
『 神回 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2010年代, A Rank, アクション, アメリカ, トム・クルーズ, 監督:クリストファー・マッカリー, 配給会社:東和ピクチャーズLeave a Comment on 『 ミッション・インポッシブル フォールアウト 』 -シリーズの最高作-

『 ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション 』 -無国籍テロ軍団を止められるか-

Posted on 2023年7月24日 by cool-jupiter

ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション 75点
2023年7月17日 レンタルBlu rayにて鑑賞
出演:トム・クルーズ レベッカ・ファーガソン
監督:クリストファー・マッカリー

 

最新作鑑賞前の復習。簡易レビュー。

あらすじ

IMFのロンドン支部でメッセージを受け取ったイーサン・ハント(トム・クルーズ)。しかし、メッセージはIMFではなく「シンジケート」という謎の組織からだった。囚われの身となったハントだったが、謎の女性イルサ(レベッカ・ファーガソン)に救われ・・・

 

ポジティブ・サイド

トム・クルーズが空に水中にと縦横無尽のアクションを魅せる。さらにウィーンのオペラ公演の舞台裏で各勢力が暗躍。スパイ映画らしい隠密作戦の要素も復活して、これは高く評価できる。

 

シリーズお馴染みの何らかのガジェットを追い求める展開は健在。今回はそれがUSBなのだが、それを追う謎の美女イルサの存在が物語をすこぶる面白くしている。敵なのか味方なのか。虚々実々の駆け引きとアクションで緊張感が途切れない。

敵が国家あるいは国家組織から、明確な無国籍になったのも本作の特徴か。MI6上がりのソロモン・レーンは、一歩間違えればイーサン・ハント自身の将来像にもなりうるという点で、これまでのヴィランとは一線を画していた。インテリ系の見た目とやや高い声ながら、常に冷徹さを醸し出している。

 

シリーズの中でも屈指の面白さだと感じる。

 

ネガティブ・サイド

スリリングな展開が続くのだが結局IMFのメンバーは無事、というのが予定調和になっていて、スリルはあるがハラハラドキドキはしない。このあたりが長期シリーズの弊害か。

 

最後の最後がなあ・・・ どう考えても跳弾でレーンは大怪我をするのでは。

 

総評

スパイ映画や小説の華やかなりし時代から、確実に時代の変化に合わせてシリーズも変化を遂げている。走りまくるトム・クルーズを見て「俺も頑張らなあかんな」と感じる同士諸賢も多いはず。年を取ることは避けられないが、本作を鑑賞して、せめてトム・クルーズのように年を取ろうと心がけようではないか。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

keep a low profile

目立たないようにしておく、の意味。スキャンダルのあった芸能人は往々にして keep a low profile して、ほとぼりが冷めるのを待つものだったが、最近の芸能人は自分から火に油を注ぐ = add fuel to the fire しているように思える。こちらのフレーズも覚えておこう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 』
『 658km、陽子の旅 』
『 神回 』

 

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