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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

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タグ: 青春

『 この夏の星を見る 』 -新たな連帯の形を思い起こす-

Posted on 2025年7月24日2025年7月24日 by cool-jupiter

この夏の星を見る 75点
2025年7月20日 大阪ステーションシティシネマにて鑑賞
出演:桜田ひより
監督:山元環

 

簡易レビュー。

あらすじ

宇宙にあこがれを抱く亜紗(桜田ひより)は、高校で天文部に入部。頼れる顧問や先輩、そして志を同じくする同級生たちと出会う。しかし、新型コロナの流行により、彼女たちの活動のみならず、日本中の学校や社会全体が多大な影響を受けてしまい・・・

ポジティブ・サイド

茨城の高校の実話に基づくらしい。うーむ、すごい。天文部というのはユニークだし、手作りで望遠鏡を作ったり、それでスターキャッチコンテストをしたりするというのは本当にロマンがある。

 

茨城、東京、長崎でそれぞれにドラマが進行していく。一見して脈絡のないキャラクターたちの物語が徐々につながっていく構成は素晴らしかった。コロナがもたらした変革に、各種オンラインツールの発達と普及が挙げられる。人と人との物理的な接触が禁じられても、人は交流できるし、遠くにいる誰かは別の誰かを照らす光になれるのだ。そういう意味では2024年の私的邦画ベスト『 夜明けのすべて 』に近いクオリティである。

 

ネガティブ・サイド

黒川想矢はもう少しサッカーの練習をしてから撮影に臨むべきだった。

 

最後の最後に少し萎えた。ドラマチックとロマンチックは両立しうるが、ドラマチックとファンタジックは必ずしも両立しない。supernaturalな力が働いたかのような見せ方は演出過剰だった。

 

総評

天体観測の話だとチラッと耳にしてチケット購入。なかなかの力作だった。『 フロントライン 』と同じく、コロナ禍の記憶が新しい今こそ観るべき価値が高い。外国の映画(特に英語圏のもの)はかなり入念にリサーチした上でチケットを買うことが多いが、邦画は今後は直観にもっと従ってチケット購入してもいいかもしれない。もちろん監督や脚本家の名前ぐらいはチェックすべきだろうが。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

astronomer

天文学者の意。『 インターステラー 』や『 アド・アストラ 』で astra = star だと触れた。astronomyをやっている人だからastronomerというわけである。実はこの単語、アルファベットに分解して並べ替えると moon starer = 月を眺める人になる。スターキャッチは難しくても、お月様は見上げて宇宙に思いを馳せるのは難しいことではない。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 桐島です 』
『 入国審査 』
『 エレベーション 絶滅ライン 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, B Rank, 日本, 桜田ひより, 監督:山元環, 配給会社:東映, 青春Leave a Comment on 『 この夏の星を見る 』 -新たな連帯の形を思い起こす-

『 愛されなくても別に 』 -家族愛という呪縛を断つ-

Posted on 2025年7月22日2025年7月22日 by cool-jupiter

愛されなくても別に 80点
2025年7月19日 大阪ステーションシティシネマにて鑑賞
出演:南沙良 馬場ふみか
監督:井樫彩

 

連日の残業につき簡易レビュー。

あらすじ

大学生の宮田(南沙良)は、実家暮らしながらバイトに明け暮れ、学費を自分で払いつつ、家にも金を入れていた。ある時、バイト先の疎遠な同僚の江永(馬場ふみか)の父親が殺人犯であるという噂を耳にした宮田は、江永と距離を縮めていき・・・

ポジティブ・サイド

親のわずかな愛にすがる宮田と、親からの愛を完全に諦めた江永、そして親からの過剰な愛に苦しめられるアクア(本田望結)が皆、非常にリアルだった。

 

我々はつい自分の不幸と他人の不幸を比べたがるが、そんな姿勢を一撃で喝破してくる江永というキャラの奥深さよ。

 

去年まであちこちの大学で非常勤講師をしていたJovianから見ても、宮田というキャラは非常に再現度が高かった。実際にこういう不幸な子はそこここにいるはずだ。

 

『 真っ赤な星 』と同じく寓意に満ちた画作りも冴えている。水槽や浴槽が、池や海との対比になっているのは見事だった。

 

ネガティブ・サイド

宙(コスモ)様のキャラにだけ一貫性を感じなかった。親あるいは家族との距離感に悩む人間をターゲットにしているようだが、宮田を落としかけた話術は江永には通じない。ということはアクアにも通じないのでは?

 

総評

Jovianの推しである南沙良が主演、そして監督は『 真っ赤な星 』の井樫彩ということでチケットを購入したが、これは大当たり。非常にダークな物語の中で人間のダークサイドを見せつけられるが、そんな中でも人は連帯できるという希望が確かに存在するのだという信念が伝わってくる。2025年の邦画のベスト候補の一作。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

scholarship

奨学金の意。get a scholarship または receive a scholarship で「奨学金を得る」という意味になる。複数の奨学金を受け取る場合は、get / receive scholarships と複数形にもなる。成績優秀であれば奨学金を返済不要にするという制度を拡充してほしいと思う。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 この夏の星を見る 』
『 桐島です 』
『 入国審査 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, A Rank, ヒューマンドラマ, 南沙良, 日本, 監督:井樫彩, 配給会社:カルチュア・パブリッシャーズ, 青春, 馬場ふみかLeave a Comment on 『 愛されなくても別に 』 -家族愛という呪縛を断つ-

『 か「」く「」し「」ご「」と「 』  -看板に偽りあり-

Posted on 2025年6月4日2025年6月4日 by cool-jupiter

『 か「」く「」し「」ご「」と「 』 50点
2025年5月31日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:奥平大兼 出口夏希
監督:中川駿

 

『 君の膵臓をたべたい 』の住野よる原作、『 カランコエの花 』の中川駿監督ということでチケット購入。期待はやや裏切られた感じ。

あらすじ

大塚京(奥平大兼)は三木直子(出口夏希)に恋心を抱いていた。しかし、一方で単なるクラスメイトの男子としてのポジションにも満足していた。しかし、不登校だったとあるクラスメイトが学校に帰ってきたことで、京の周囲の人間関係が少しずつ動き出し始めて・・・

ポジティブ・サイド

はっきりとは覚えていないが、Jovianは保育園の年長ぐらいまでは、自分の気持ちも他人の気持ちも目に見えていた。より正確に言うと、AがBに怒っていると、AからBに赤い光線が走る、CがDに感謝しているとCからDに白い光線が走る、のように見えていた。まあ、イマジナリーフレンドのようなもので、自分だけに見えて、自分だけにリアルに感じられるものだったのだろう。小学校に入学したとたんに一切見えなくなったが、特にそれでショックを受けたような記憶もない。けれど、そうした見方をする子どもがいて、その子がそのまま成長したら・・・という想像は容易。なので、本作のキャラクターたちの「他人の気持ちが視覚化されて見える」という隠し事には素直に共感できた。

 

単に主人公とヒロイン、じゃなかったヒーローの二人の関係だけを追求する物語ではなく、5人組がアンサンブルキャストになっている点が良かった。若さとは省みないことたが、逆に省みすぎてしまうことでもある。青春時代、好きになってしまった相手に猪突猛進した人もいれば、好きになってしまったがゆえにその相手に対して身動きが取れなくなってしまった、なぜなら自分は相手にまったくふさわしくないから、と信じ込んでしまった人もいるだろう。本作は後者の集まりで出来ている。それが心理的な駆け引きではなく、それぞれの隠し事によるものだという点が興味深かった。

 

好きという感情もあれば、その反対に嫌いという感情もある。いや、マザー・テレサ風に言えば好きの反対は無関心か。誰かを嫌いになれるのも、それだけ相手を気に掛けているから。あるキャラがやや屈折した考え方(考え方であり、決して感じ方ではない点に注意)から一歩引いたところにいるのだが、これは古典的でありながらも現代的。『 カランコエの花 』のような価値観は本当に遠くのものになってしまったのだとしみじみ実感する。

ネガティブ・サイド

京のしゃべりがボソボソ、モゴモゴで聞き取りにくかった。監督の演出なのだろうか。はっきりとボソボソしゃべってこそ演技と言える。

 

ヅカにはパラ相手の見せ場はあったものの、一人だけ掘り下げが圧倒的に少なかったのは、原作がそうだからなのか、それとも脚本でそうなってしまったのか、はたまた編集の都合なのか。

 

主人公二人の特殊能力が、特に何もドラマを生まないのが一番の不満。他人の心理がある程度わかってしまう。だからこそ自分を抑えてしまうというのは、個人的には若さよりも老いを感じさせる。

 

ミッキーと京の距離が縮まるのがあまりにも唐突過ぎ。なんなら、不登校だったエルと京の間のドラマこそ盛り上がるべきだった。というか、女子からしたら男子にシャンプーを変えたことに気付いてもらえるというのは、メチャクチャ嬉しいか、メチャクチャ気持ち悪いかの二択。だからこそ、そこを追求するサブプロットがあってしかるべきだった。

 

全体的に5人が非常に閉じた世界に敢えて引きこもっているという印象を受けた。何の変哲もないクラスメイトの女子または男子が「お前らの両想い、バレバレだぜ?」みたいに一瞬だけ割り込んでくれば、もっとリアルになったように思う。

 

総評

羊頭狗肉は言い過ぎかもしれないが、「君の秘密を知ったとき、純度100%の涙が溢れ出す。」という宣伝文句は、看板に偽りありとの誹りは免れない。原作小説はしっかりしているのだろうか。中川駿監督の得意とするウソが下手な若者の像は描き出せている。ただ住野よるのテイストが出ていたかというと疑問。鑑賞するなら期待しすぎず、普通の青春群像劇でも観るか、ぐらいのノリでいた方が良い。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

dry up

干上がるという意味以外にも「言葉が出なくなる」という意味もある。He suddenly dried up in the middle of the presentation. =彼はプレゼンの最中に突然黙ってしまった、のように使う。プレゼン中でも商談中でも授業中でも、dry up は怖いものである。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 金子差入店 』
『 国宝 』
『 ぶぶ漬けどうどす 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, D Rank, 出口夏希, 奥平大兼, 日本, 監督:中川駿, 配給会社:松竹, 青春Leave a Comment on 『 か「」く「」し「」ご「」と「 』  -看板に偽りあり-

『 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 』 -青春の痛々しさが爆発する-

Posted on 2025年5月14日2025年5月14日 by cool-jupiter

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 75点
2025年5月10日 テアトル梅田にて鑑賞
出演:萩原利久 河合優実 伊東蒼
監督:大九明子

 

『 勝手にふるえてろ 』や『 私をくいとめて 』の大九明子監督の作品ということでチケット購入。

 

あらすじ

友人がほとんどいない大学生の小西徹(萩原利久)は、ふとしたことから気になっていた桜田花(河合優実)に声をかける。二人は瞬く間に意気投合し、仲を深めていくが・・・

 

 

ポジティブ・サイド

全然キラキラしていない大学生を見ると、つい自分を思い出す・・・というわけでもないが、萩原利久演じる小西は非常に感情移入しやすい。おもいっきり乱暴に彼のキャラを例えるなら、『 新世紀エヴァンゲリオン 』の碇シンジと、ゲーム『 ファイナルファンタジーVIII  』のスコールを足したような奴である。

 

そこに同級生の桜田花と、バイト先の仲間であるさっちゃんが絡み、甘酸っぱい青春の始まりを予感させながら、物語は急遽暗転する。ある程度予想通りだが、緩急のつけ方が上手い。

 

大九明子監督の作品の中ででは、『 勝手にふるえてろ 』の松岡茉優然り、『 私をくいとめて 』能年玲奈然り、とことんまで物語る女性キャラが出てくるものが当たりである。そして本作は当たり。今回物語るのは伊東蒼。表情やしぐさがわざとらしすぎる女の子なのだが、あるシーンでは表情を一切見せずに独白しきるシーンは圧巻の一語に尽きる。『 さがす 』や『 世界の終わりから 』で見せた独特の存在感を、本作でもいかんなく発揮している。

 

本作はところどころで不可思議な映像が挿入されるが、数々の伏線と共にその意味が明らかになる展開には唸らされた。これは脚本の勝利。伏線については、ぜひ目だけではなく耳も済ませてほしい。

ネガティブ・サイド

よくわからない点が二つ。1つはさっちゃんの大学。出町柳が最寄り駅ということは京都大学?あの交差点は、あの交差点やし・・・ 偏見かもしれないが、京大生が銭湯でバイトするというのは現実離れしているような。

 

2つには、洗濯機の埃やら何やらを回収するメッシュの袋。あれを好きな女子の前に持って来ることができる感性にドン引き。いや、その気持ちを否定しているのではなく、なぜこのアイテムを原作者はわざわざ選んだのか。キモイにもほどがある。

 

総評

傑作とまではいかないが良作であるのは間違いない。チケット購入時はスカスカだったのに、当日は完売していた。そして観客の大半が若いカップル。おそらくほとんど全員関大生だったのだろう。表情から満足度の高さが読み取れた。実はJovian妻も関西大学の卒業生で、法学部と文学部があるから法文坂というような蘊蓄を色々と教えてもらった。別に関大生である必要はない。若い世代、あるいはかつての青っちょろい自分が嫌いではないという人にお勧めできる作品に仕上がっている。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

I know you haven’t the slightest interest in me.

直訳すれば「あなたが私に一切興味がないことを知っている」となる。劇中で非常に印象的なセリフの一つ。普通は you don’t have the slightest interest と言うが、ブリティッシュは割とhave動詞を今でも使うし、アメリカ人でもこのような表現を好む者(作家のマイケル・ルイスなど)もいる。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 新世紀ロマンティクス 』
『 サンダーボルツ* 』
『 金子差入店 』

 

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Posted in テレビ, 国内Tagged 2020年代, B Rank, ラブロマンス, 伊東蒼, 日本, 河合優実, 監督:大九明子, 萩原利久, 配給会社:日活, 青春Leave a Comment on 『 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 』 -青春の痛々しさが爆発する-

『 ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ 』 -IT要素は極めて薄め-

Posted on 2025年2月22日 by cool-jupiter

ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ 50点
2025年2月15日~2月19日にかけて読了
著者:瀧羽麻子
発行元:集英社

 

最寄り駅の本屋でたまたま目についたので購入した本。

あらすじ

高校生の誠のもとにはネット関連の依頼が寄せられる。しかし、実際に技術的なトラブルシューティングを担当するのは幼馴染の小夜子だった。ある時、学園のマドンナ的存在から秘密の掲示板での誹謗中傷に関して誠は相談を受けるが・・・

 

ポジティブ・サイド

高校に教えに行った経験は数えるほどしかないが、確かに今の世代はネットにどっぷり、というか現実の世界とネットの世界が地続きであると捉えているように感じられる。だからこそ秘密の掲示板での誹謗中傷やら、試験問題へのハッキングなどの各エピソードがリアルに感じられた。

 

恋愛模様も健全で、サブプロットではあるがメインプロットではない。あくまでも小夜子と誠は幼馴染みで、パートナーで、そして共犯関係なのだ。このあたり、読み手によっては恋愛よりも深い人間関係を見出せるはず。

 

具体的な章立てはされていないが、割と明確に毎回の事件とその解決の描写がされているので無理のないペースで読める。

 

ネガティブ・サイド

ハッキングに対するテクニカルな描写はゼロ。別にゴリゴリのIT的な描写を望んでいるわけではない。人間はパスワードをこんな風に設定しやすいだとか、こんな風に使いまわしているのだとか、そんな程度で良いのだがそれも無し。

 

中盤にアノニマスを想起させるハッカー集団の話があるが、連中はねずみ小僧的な義賊ではなく、離合集散型の愉快犯のグループ。ジュブナイル小説っぽい本書の描写は、一部読者を勘違いさせはしまいかと少し心配になった。

 

最後のエピソードはオチというか裏側があまりにもあからさま。『 エンダーのゲーム 』と言えば、ほとんど分かるだろう。この作品自体、多くの先行作品のパロディと言えばパロディなので、まさに古典的なオチだと言えなくもない。見え見えすぎたけど。

 

総評

米澤穂信の小市民シリーズ的なものかと思ったら、もっとライトだった。これをイージーリーディングと取るか、薄っぺらいと取るかで評価がかなり分かれそう。先行する女子、それについて行く男子という構図が好きなら、ちょっと古いが小川一水の『 第六大陸 』がお勧め。こちらは多少のフィクションを交えつつも、ガッツリ技術的なポイントの描写がなされていて読み応えは抜群である。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

admire

作中に Hello Sayoko. We respect your skills. という英語が出てくるが、正直なところ respectには敬服するという意味は薄く、どちらかと言うと「大切に思う」という意味が強い。 Can you respect my privacy, please?というのは、Jovian自身が大学の寮で言ったこともあるし、言われたこともある。敬服するに最も近い英語はadmireで、これは驚異の念をもって見るの意。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 メイクアガール 』
『 幻魔大戦 』
『 マルホランド・ドライブ 』

 

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Posted in 未分類Tagged 2010年代, D Rank, SF, 日本, 発行元:集英社, 著者:瀧羽麻子, 青春Leave a Comment on 『 ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ 』 -IT要素は極めて薄め-

『 地獄でも大丈夫 』 -旅は道連れ世は情け-

Posted on 2024年12月17日 by cool-jupiter

地獄でも大丈夫 70点
2024年12月14日 第七藝術劇場にて鑑賞
出演:オ・ウリン パン・ヒョリン チョン・イジュ
監督:イム・オジョン

 

風邪でダウン中のため簡易レビュー。

あらすじ

いじめに苦しむナミ(オ・ウリン)とソヌ(パン・ヒョリン)は、修学旅行に参加せず、二人で心中をしようとするも断念。死ぬ前に、いじめグループのリーダーだった、現在はソウルにいるチェリン(チョン・イジュ)に復讐するため、2人だけの修学旅行へと旅立つが・・・

ポジティブ・サイド

韓国や中国、アメリカの映画はいじめを真正面から描くことが多いが、本作はいじめっ子に立ち向かう過程にロードムービーかつバディものの要素を取り入れたところが新鮮。

 

復讐しようとした対象が、思いがけない姿に変わってしまっていたというところも意外性があり、面白い。そして、そんな相手に対峙した自分の心境がどう変わったのか、あるいは変わらなかったのかを素直に吐露する場面の緊迫感も素晴らしかった。

 

ナミとソヌの女の友情の中にもとんでもない爆弾が仕込まれていたりと、どうしてなかなか練られた脚本。物語の行き着く先は韓国アニメ映画『 フェイク 我は神なり 』や、日本では『 星の子 』あたりと同じく宗教的な方面へ。信じる者は救われると言うが、救われるべきは信じる者とは限らない。日本でも宗教二世の問題がやっと認知されつつあるが、歴史上の宗教戦争の99%が経済的搾取が目的だったように、歴史上の不況の99%はビジネスなのである。

 

いじめとは異なる地獄を体験するナミとソヌだが、そんな二人が旅路の果てに見出した真理は陳腐ではあるが尊い。願わくば、二人が『 ソウルメイト 』のようにならないことを祈るばかりである。

ネガティブ・サイド

序盤の自殺失敗シーンだが、あれでは実は助けられないのでは?重力とは上から下向きに作用するので、本当に助けるためには真下から真上に力を与えなくてはいけない。

 

楽園とは何だったのだろうか。いや、想像はつくが、もう少し明示的にしてくれてもよかったのではなかろうか。

 

総評

イム・オジョン監督はこれが長編デビュー作だという。ビジュアル感覚や役者の表情の切り取り方などで、すでに自分のスタイルを確立しているように感じられた。インディー映画のように撮影して商業映画のように成立させる監督というのは、韓国にはちらほらいるが、日本ではほぼ見当たらない。そういう意味でもお国柄および国のバックアップ体制の違いが見て取れる作品。シスターフッドものが好みなら、ぜひ劇場鑑賞を。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

チャムカンマン

「ちょっと待って」の意。ただし「待つ」という動詞はここにはなく、「ちょっと」という副詞だけがある。英語にすると Just a minute あたりだろうか。 日本語同じく、不可解な状況などに接した時にも発せられる。英語で言う “Wait a minute.” と同じ。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 他人は地獄だ 』
『 レッド・ワン 』
『 ライオン・キング:ムファサ 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, B Rank, オ・ウリン, チョン・イジュ, パン・ヒョリン, 監督:イム・オジョン, 配給会社:スモモ, 青春, 韓国Leave a Comment on 『 地獄でも大丈夫 』 -旅は道連れ世は情け-

『 オアシス 』 -乾いた心を潤すものは-

Posted on 2024年11月21日 by cool-jupiter

オアシス 70点
2024年11月17日 テアトル梅田にて鑑賞
出演:清水尋也 高杉真宙 伊藤万理華
監督:岩谷拓郎

 

兵庫県知事選の結果がショッキングだったので、簡易レビュー。

あらすじ

ヤクザのヒロト(清水尋也)がクスリの売人を締めたことで、半グレ集団と一触即発になってしまう。そこにはヒロトの幼馴染みの金森(高杉真宙)も属していた。しかし、二人の共通の幼馴染みの紅花(伊藤万理華)が戻ってきたことが事件につながってしまい・・・

 

ポジティブ・サイド

『 さがす 』で鮮烈な印象を残した清水尋也がヤクザ者を好演。歩き方、目つき、タバコの吸い方など時代錯誤と思えるほどにステレオタイプなヤクザで、令和の今となっては逆に新鮮だった。また痩せ型の長身なのもプラス。無言の威圧感がある。『 クローズ 』でまったく怖くない不良を演じていた東出昌大とは対照的。高杉真宙も『 ギャングース 』同様の軽いチンピラ役が板についていた。

 

かなり血なまぐさいシーンが多いのも個人的にはプラス。『 終末の探偵 』ではギャグにしか見えなかったヤクザ者同士の果たし合いも、本作はドラマチックに見せることに成功していた。

 

ネガティブ・サイド

組長の息子が警察にとっ捕まっていないのが不思議でしょうがない。白昼堂々とあんな犯行を過去に行っていたら、いくらなんでも逃げ切れるものではないと思うが。それとも日本も『 チェイサー 』で描かれたように、場末の風俗嬢が消えてもほとんど誰も気づかない社会になりつつあるという意味なのだろうか。

 

総評

欲しいものなどない。今を生きていられればいい、という若者たちの刹那的なドラマが悲しくもあり、羨ましくもある。はっきり言って未来も何もない終わり方なのだが、中年Jovianは何故か清々しさを感じた。生きた証を残す、生きた実感を得るために必要なのは、生きた年数ではなく生きた密度なのかもしれない。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

stab

刺すの意。刃物で刺す時はだいたい stab を使えば間違いない。stab someone in the back と言えば、「人の背中を刺す」と「背後から刺す=裏切る」の意味がある。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 他人は地獄だ 』
『 最後の乗客 』
『 ドリーム・シナリオ 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, B Rank, 伊藤万理華, 日本, 清水尋也, 監督:岩谷拓郎, 配給会社:SPOTTED PRODUCTIONS, 青春, 高杉真宙Leave a Comment on 『 オアシス 』 -乾いた心を潤すものは-

『 熱烈 』 -Becoming One and Only-

Posted on 2024年9月30日 by cool-jupiter

熱烈 80点
2024年9月29日 TOHOシネマズ梅田にて鑑賞
出演:ワン・イーボー ホアン・ボー
監督:ダー・ポン

 

『 ボーン・トゥ・フライ 』主演のワン・イーボーが今度はブレイキンのダンサー役を演じる。またしても妻のリクエストでチケット購入。

あらすじ

ブレイキンのプロチーム「感嘆符!」は、中心メンバーのケビンが財力を武器に好き放題。ある時、ケビンの代役が必要になり。コーチのディン・レイ(ホアン・ボー)は、地元のイベントで細々と活躍している、かつてのオーディション参加者チェン・シュオ(ワン・イーボー)を加入させるが・・・

ポジティブ・サイド

我が母校には Smooth Steppers というストリートダンスのサークルが2000年には既に存在していて、寮の洗面所で踊っている後輩もいたりした。五輪の種目にもなるなど、本当にストリートダンスは一般に普及したのだなと個人的に感慨深かった。

 

肝心の映画の出来はというと、これが非常に良かった。発展目覚ましい浙江省の杭州の中心で練習する感嘆符!と、実家の手伝いと洗車アルバイトと地元のイベントの掛け持ちの中でダンスの練習を積んでいくチェン・シュオの対比が残酷にすら映る。

 

しかし、チェン・シュオが代役ながらも感嘆符!入りを果たしたことで、少しずつ彼の人生も変わっていく。そこで良い味を出すのがコーチのディン・レイ。『 ボーン・トゥ・フライ 』のチャン・ティン隊長的のようなゴリゴリの軍人ながら、良き家庭人でもあるというおっさんではなく、ダンスに生き、ダンスでしか生きられないという、ある意味で永遠の少年 = puer aeternas だ。しかし、このおっさんが少年のままで居続けるのか、それとも色々と物事を割り切って大人になってしまうのかというサブプロットが、若年でありながらも母や叔父を支え続けてきたチェン・シュオの生き方との対比になっていて魅せる。

 

悪役であるケビンも単なる悪ではなく、チェン・シュオとは対照的な意味での子ども。レーシングカーコースのあるだだっ広い部屋で無言でクルマを走らせる姿は、いくら爆走しても決められたコースから外れられない自身の境遇と重なっていた。

 

アップダウンを経ながら、最終的にケビン率いるチームとのバトルに挑む感嘆符!。ここでのダンスシーンは圧巻の一語に尽きる。孤独のままに踊るケビンとチームで踊る感嘆符!という構図が、個々の力で踊るケビンのチームと観客を味方につける感嘆符!という構図に変わっていく。この過程が非常にドラマチックだ。そして最後の最後、一歩間違えれば『 少林サッカー 』的になりかねない大技が決まった瞬間のカタルシスは筆舌に尽くしがたいものがあった。

 

『 ガリーボーイ 』的なサクセス・ストーリーを、『 ピッチ・パーフェクト 』のような仲間とのビルドゥングスロマンとして、そしてダンス・パフォーマンスは『 マジック・マイク 』並みのセクシーさとパッションで見せてくれる作品。総じて『 スウィング・キッズ 』と同レベルの傑作と評してよいと思う。

 

ネガティブ・サイド

カメラワークに少々注文を付けたい。ケビンのチームの外国人助っ人たちの実力を観客および感嘆符!に見せつける、かつ五輪競技でもあるブレイキンの魅力を観客に伝えるために、真正面からの定点カメラで撮影し、映し出してほしかった。理想はBTSのDynamiteの練習動画である。

 

チェン・シュオの父親の踊っているシーンや回想、もしくは写真が見てみたかった。ディン・レイが疑似的な父親になっているのは分かるが、やはりダンサーだったというチェン・シュオの父とチェン・シュオのつながりを体感してみたかった。

 

総評

TOHOシネマズ梅田も座席はほぼ完売で、驚きの女子率&マダム率。トイレ前で「3回目なのに、また泣いちゃった」と感想を言い合う女子、エレベータの中でこれから広島や愛知に帰ると言っていたマダムたちも見かけた。ワン・イーボーは確実に中国という枠を超えてアジアのスターになりつつある。公開している劇場も少なくなってきているので、観るのならばお早めに!

 

Jovian先生のワンポイント中国語レッスン

ガンベイ

乾杯の意。劇中でもやたらと一気飲みをするが、漢字を見れば納得である。Jovianの学生時代を振り返っても、確かに Chinese American や Chinese Australian は、一気に盃を空けていた。一気飲みは自己責任で!

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 シュリ 』
『 シビル・ウォー アメリカ最期の日 』
『 犯罪都市 PUNISHMENT 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, A Rank, スポーツ, ヒューマンドラマ, ホアン・ボー, ワン・イーボー, 中国, 監督:ダー・ポン, 配給会社:彩プロ, 青春Leave a Comment on 『 熱烈 』 -Becoming One and Only-

『 新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! 』 -学園系ジャーナリスト物語-

Posted on 2024年8月17日 by cool-jupiter

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! 55点
2024年8月16日 テアトル梅田にて鑑賞
出演:藤吉夏鈴 髙石あかり 
監督:小林啓一

 

『 殺さない彼と死なない彼女 』の小林啓一監督の作品ということで食指が動き、チケット購入。

あらすじ

文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)は、あこがれの作家・緑町このはが在籍する櫻葉学園高校に入学する。しかし緑町このはは覆面作家で、かつ入部試験中のアクシデントで結衣は文芸部に入部できなくなった。しかし、このはの情報を持つという新聞部への入部と捜査を文系部部長は提案してきて・・・

ポジティブ・サイド

誰でも文章を書けて、手軽に写真や動画を撮影し、それらをネットで発表できる時代に、記事は足で拾うというタイプの古き良きジャーナリスト精神を感じさせる新聞部。ホームページやメルマガ形式ではなくザラ紙にこだわる点も買い。

 

結衣あらためトロッ子のこのは探しと新聞部の活動がパラレルに進んでいく中、新聞部は順調に教師のスキャンダルをスクープし、やがて学園の最深部の闇に近づいていくという構成もテンポが良い。

 

学生間の対立もありながら、巨悪を大人にすることで青春映画としても成立している。一方で、子どもに味方をしてくれる大人も設定されており、そのバランス感覚も良い。

 

子どもが大人を権力の座から追い落とすのに必要なのは「正義」ではなく「真実」という信念が貫かれている。正義は往々にして独りよがりになりがちだが、真実は見る方向さえ誤らなければ万人に届くものだ。軽い気持ちで鑑賞したが、硬骨なジャーナリズムを感じ取ることができた。

 

ネガティブ・サイド

主演の藤吉夏鈴のしゃべりがかなりボソボソかつ平板。演技力の無さなのか、それともそういう演出なのか。共演の髙石あかりとの差が目立った。

 

とある小道具があまりにこれ見よがしだったので、すぐに先が読めてしまった。また、肝心の緑町このはの正体もすぐに分かってしまった。

 

学園の文系部に関する諸問題のひとつに特進科と普通科の格差があるというが、そうしたところをもっと描写すべきだった。たとえば茶道部の主体は普通科なのに文芸部の一声で茶室を明け渡さざるを得ない、のような場面がほしかった。

 

総評

『 新聞記者 』をもっとライトに、かつ巨悪を打倒して大団円で締めくくる学園系・・・と言うと語弊があるが、ストーリーとしてはそんな感じである。Jovianはつい最近まで大学の語学系クラスの教務スタッフだったので、大学と出版社の固い結びつきというものは肌で感じてきた。本作のような不正の構図は決して荒唐無稽ではないと感じた。政治とカネの問題がまたもや有耶無耶にされようとしているが、教育とカネは有耶無耶にしてほしくない。その意味で本作には大いにカタルシスを感じた。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

cross the line

特定の線を横切る=一線を越えるの意。なにかをやりすぎてしまった時、言動などが許容範囲を超えてしまった時に使われる表現。Take a step back before you cross the line. のように使う。割とよく出てくる表現なので知っておこう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 #スージー・サーチ 』
『 ポライト・ソサエティ 』
『 ニューノーマル 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, D Rank, ミステリ, 日本, 監督:小林啓一, 藤吉夏鈴, 配給会社:SPOTTED PRODUCTIONS, 配給会社:東映ビデオ, 青春, 髙石あかりLeave a Comment on 『 新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! 』 -学園系ジャーナリスト物語-

『 少女は卒業しない 』 -鮮烈な青春の一瞬-

Posted on 2023年3月12日 by cool-jupiter

少女は卒業しない 70点
2023年3月11日 シネ・リーブル梅田にて鑑賞
出演:河合優実 中井友望 小野莉奈 小宮山莉渚
監督:中川駿

簡易レビュー。

 

あらすじ

廃校と取り壊しが決まっている山梨の高校。山城まなみ(河合優実)、作田詩織(中井友望)神田杏子(小宮山莉渚)、後藤由貴(小野莉奈)は、卒業を目前に控えながら、それぞれに秘めた想いをなかなか形にすることができず・・・

ポジティブ・サイド

キャスト全員がアイドルではなく、ちゃんとした役者である。特に印象に残ったのは作田詩織を演じた中井友望。関西のいくつかの大学で教えることがあるが、こういう子は一定数存在する。ペアワークやグループワークを呼び掛けても無言または無反応。ただし、授業の終わりに講師にちょっとした質問だけをしに来る。藤原季節演じる教師が、また良い味を出している。

 

主役はまなみだろうか。『 佐々木、イン、マイマイン 』以来、彼女の出演作は定期的にチェックしているが、本作でも鮮烈なインパクトを残した。表情や声の使い分けが素晴らしい。ちなみに、まなみの想い人の登場シーンに「ん?」と感じたが、これは非常にフェアな演出。

 

最後は不覚にも森崎という男子生徒に二重の意味で泣かされた。二重というのは「その歌声の美しさ」と「その歌声が駿に届いていた」ことを指す。久々に邦画で well up した気がする。

 

ネガティブ・サイド

場面と場面のつなぎが、やや乱暴なところが見受けられた。4組の男女のオムニバス形式なのだから致し方ないとも言えるが、静寂のシーンから大音量シーンに転換するのはいただけない。もう少し各シーンの余韻を大事にしてほしいものである。

 

やや台詞に頼り過ぎかなと感じた。『 ここは退屈迎えに来て 』の成田凌が「ずっと高校生でいたい」というのと同じ独白を由貴がするのは、なんか違うなと感じた。開花する前の桜の木々を物憂げに見つめる。そんな演出は追求できなかったか。

 

総評

青春映画の秀作。タイトルの『 少女は卒業しない 』というのは、少女時代を忘れないということだろう。男は基本的に全員アホであるため、野郎同士が再会すればすぐに少年に戻ってしまう。『 くれなずめ 』が好例だ。本作は逆に、淡い想いに決着をつけて、前に進んでいく少女たちの物語。劇場で上映している間に、ぜひともチケット購入を!

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

commencement

卒業=graduation で覚えている人も多いと思う。ぜひもう一つ、commencementも押さえてほしい。graduationは卒業に至るまでの過程に重点を置くのに対し、commencementは修了そのもの、さらにそれが含意する「何か新しいことの始まり」も意味する。年配のテニスファンなら、松岡修造が引退会見で「これはコメンスメント、終わりであると同時に始まりである」という趣旨の発言をしたことを覚えておられると思う。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 湯道 』
『 Winny 』
『 シン・仮面ライダー 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, B Rank, 中井友望, 小宮山莉渚, 小野莉奈, 日本, 河合優実, 監督:中川駿, 配給会社:クロックワークス, 青春Leave a Comment on 『 少女は卒業しない 』 -鮮烈な青春の一瞬-

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