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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

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カテゴリー: 映画

『 関心領域 』 -歴史は繰り返すのか-

Posted on 2024年6月9日 by cool-jupiter

関心領域 75点
2024年6月8日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:クリスティアン・フリーデル サンドラ・ヒュラー
監督:ジョナサン・グレイザー

 

興味のあった作品なので、チケット購入。

あらすじ

ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)とヘートヴィヒ・ヘス(サンドラ・ヒュラー)の夫妻は、多くの子どもたち、そして召使いとともに郊外で幸せに暮らしていた。しかし、家のすぐ隣にあるのはアウシュビッツ収容所だった・・・

 

ポジティブ・サイド

まるで『 2001年宇宙の旅 』を思わせるオープニング。真っ黒の画面に音だけがあり、そこからしばらくして幸せいっぱいの家族の場面へ。状況説明してくれるようなナレーションや説明のスーパーインポーズも一切なし。ただ淡々とヘス一家の暮らしぶりを描いていく。

 

ドイツ軍の将校であるヘスは中間管理職を務めるサラリーマンさながらに職務に精勤し、家族サービスも忘れない。一方で男として共感できない(あるいは非常に共感できる)一面も持っており、否応なしに血肉の通った人間として描かれている。それゆえに一切映されることのない塀の向こうの収容所およびそこにいる人々への想像を掻き立てられる。序中盤では特に背景にうっすらと煙が立ち上っていることが多く、生理的な嫌悪感を催さずにはおれない。

 

本作にはBGMがほとんどないが、たまに聞こえてくる音楽それ自体がホラーである。特にエンド・クレジットのBGMは『 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 』の「謡」、または『 ウィッチ 』のエンド・クレジットのBGMをもっと不気味にしたものと言えば伝わるだろうか。新しいホラー映画の形態と言えるのかもしれない。

 

最後の最後に左フックをチンにきれいにもらったかのような衝撃を受けた。この作品を観ているあなたも、結局はこの歴史を「鑑賞」または「消費」しているんでしょ?と言われたかのように感じられた。そして、そのことを否定できる現代人もほとんどいないのではないだろうか。

ネガティブ・サイド

あの白黒でところどころ出てきた女の子は誰だったのだろうか。『 ジョジョ・ラビット 』におけるエルサのようなものだろうか。何かもう少し明示してくれるような映像が欲しかった。

 

あのおばあちゃんが出て行った真相は?これももう少し何かヒントが欲しかった。

 

総評

一言、怪作である。ヘス一家の何気ない(ことはないシーンもあるが)数々の日常を映し出しながら、観る側に不安や嫌悪、恐怖を催させる手法にはお見逸れしましたと言うしかない。『 落下の解剖学 』のサンドラ・ヒュラーも印象に残ったが、それ以上に本作での犬(ラブラドール・レトリーバー?)の演技が光っていた。年末には犬に Supporting Role of the Year を贈るかもしれない。

 

Jovian先生のワンポイント独語レッスン

アウフヴィーダーゼーエン

ドイツ語で「さようなら」の意。劇中ではほとんど「ヴィーダーゼーエン」という形で発話されていた。英語でも Good bye はフォーマルかつ、ちょっとシリアスに聞こえかねない時があるので、しばしば Bye とか Bye now とうちの同僚たちは言っている。ドイツも語もおそらく同じような理由でアウフを省いていると思われる。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 バジーノイズ 』
『 あんのこと 』
『 かくしごと 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, B Rank, アメリカ, イギリス, クリスティアン・フリーデル, サンドラ・ヒュラー, ポーランド, ホラー, 伝記, 歴史, 監督:ジョナサン・グレイザー, 配給会社:ハピネットファントム・スタジオLeave a Comment on 『 関心領域 』 -歴史は繰り返すのか-

『 ミッシング 』 -もう少し焦点を絞り込めなかったか-

Posted on 2024年6月2日 by cool-jupiter

ミッシング 60点
2024年6月1日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:石原さとみ 青木崇高 森優作 中村倫也
監督:吉田恵輔

 

風邪がなかなか治らないので簡易レビュー。

あらすじ

沙織里(石原さとみ)と豊(青木崇高)の娘の美羽が突然姿を消した。直前まで娘と一緒にいた沙織里の弟(森優作)との関係はギクシャクしたものになり、ネットでは母親に批判的な書き込みがあふれる。唯一、ローカルTV局の砂田(中村倫也)だけは親身に沙織里に寄り添うが・・・

ポジティブ・サイド

6歳の子どもの失踪など考えただけでも胸が苦しくなる。自発的に疾走するわけがないのだから、誘拐または事故に決まっている。本作は美羽の失踪の真相を追うのではなく、そこから見えてくる人間関係の変質や社会の闇に迫っていく。

 

青木崇高の演技が特に良かった。感情の表出をあまり行わない=感情があまり動いていない、というわけでは決してない。最も印象深かったのは蒲郡のホテルの喫煙所。悲しさ、悔しさ、虚しさをないまぜにしたような表情に胸を打たれた。

 

ネット上の無責任かつ批判的なコメントについて、なぜ無関係な人間がそんなことをできるのかと憤りを覚えるが、本作は「無関係な人間だからこそそんなことができるのだ」という視点を提供している。では、我々はどうすべきなのか。関わるしかないだろう。それが直接の癒しになるかどうかはわからない。しかし、関わること、そして関わることでしか得られないものがあるのは間違いない。

 

ネガティブ・サイド

メディアの恣意的な報道とその影響については同監督の『 空白 』の二番煎じに感じられた。また、中村倫也演じる砂田という男に少し尺を割きすぎ。TV局側のサブプロットをもっと削れば、佐織里と豊の二人の物語にもう少しフォーカスできたはず。

 

石原さとみの演技はかなり過剰だったように思う。というか、演技の過剰さと化粧やヘアスタイルが矛盾していたとでも言おうか。ぼろぼろの肌、ぼさぼさの髪で壊れていく様を見せるべきだった。

 

怪しい犯人的な人物をこれ見よがしに出し入れしていたが、元々真相追求型のストーリーではないと分かっているのだから、それもノイズだと感じられた。

 

総評

吉田恵輔監督は『 BLUE ブルー 』のような、非常に小さな輪の中の人間関係を描かせる名手であると思っている。だからこそ同作や『 空白 』のように、本作ももう少しキャラクターあるいはサブプロットを絞ってほしかった。それでも人間たるもの、どうあるべきかについて非常に示唆に富む回答を本作が提示しているのは間違いない。早めに劇場鑑賞を。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

make a prank call

よほど熱心な英語学習者でもない限り知っておく必要性は薄いが、これは「いたずら電話をする」の意。いたずら電話もその悪質性によっては一発で起訴される可能性もあるのではないだろうか、と本作を観て思わされた。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 関心領域 』
『 バジーノイズ 』
『 あんのこと 』

 

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Posted in 国内, 映画Tagged 2020年代, C Rank, ヒューマンドラマ, 中村倫也, 日本, 森優作, 監督:吉田恵輔, 石原さとみ, 配給会社:ワーナー・ブラザース映画, 青木崇高Leave a Comment on 『 ミッシング 』 -もう少し焦点を絞り込めなかったか-

『 ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 』 -似非トップ・ガンの怪作-

Posted on 2024年5月26日 by cool-jupiter

ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 25点
2024年5月17日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:スザンナ・ジェーン
監督:アシュリー・L・ギブソン

 

これはもうDVDのカバーだけで借りてしまった。こういうクソ映画確定みたいなものは、ときどき無性に観たくなってしまう。

あらすじ

女性パイロットのみで構成される米海軍所属ウィング・ガールズは、各地の航空ショーで展示飛行を行うことが任務だった。しかし、反米国家の北キヨンが先鋭化、そのミサイルの脅威が米国に迫ったことで、米国は空軍と海軍の合同作戦を立案、ウィング・ガールズを実践投入することになり・・・

 

ポジティブ・サイド

『 トップガンナー 』の超絶低レベルCGよりはマシに戦闘機を描けている。空中戦でもそれなりの戦闘機動を見せてもいる。

 

空軍のF-15と海軍のF-18が同じ空を飛ぶというのは、通常では拝めない光景。それを見れたという点は満足。また戦争のリアルというか、結構意外なキャラが次々に戦死していくのも意外性があって良かった。

 

ネガティブ・サイド

『 トップガン マーヴェリック 』の冒頭でマーヴェリックが Mach 9 の日付のところをコンコンとやるシーンがあるが、同じカレンダーの別の日付のところに実は Air Show という予定もある。おそらく本作はここから着想を得ている。だったら『 トップガン マーヴェリック 』に敬意を払った作りにすれば良いのに、まったくそうなっていない。

 

まずストーリーがめちゃくちゃ。北キヨンに南キヨンにジャフニア?『 トップガン マーヴェリック 』みたいに「ならず者国家」と言ったり、ジャフニアも「同盟国」でええやん。

 

またウィング・ガールズを率いるケイデンが、マーヴェリックのような輝かしい実績も実力も、アイスマンのような後ろ盾もないのに、やたらと命令違反を繰り返すのは何故なのか。こんなん、軍からすれば一発で不名誉除隊になりそうなものだが、

 

肝心のウィング・ガールズのパイロットとしての技量もイマイチ、というかサッパリ。ネタバレになるが、終盤にケイデン以外は次々に撃墜されていく。しかもチャフやフレアをばらまくわけでもなく、バレルロールをするわけでもない。アホかというぐらいに簡単に落とされていく。機動力や推進力では海軍のF-18よりもはるかに優る空軍のF-15相手にトンデモ戦闘機動を披露して、上官から叱責されたウィング・ガールズであるならば、北キヨンの防空識別圏でピート・”マーヴェリック”・ミッチェル大佐も驚くような変態機動でミサイルを次々に回避、しかし敵の圧倒的な物量の前についに一機また一機と落とされていく・・・というプロットでなくてはいけないと思うのだが、どうだろう。

 

最後にようやく空対地ミサイルで敵に一矢報いるが、その爆発が帯状に展開していく。どう見てもミサイルではなく、ボムレット・ディスペンサーではないか。うーむ・・・

 

続編作る気満々の終わり方だが、それをやるなら乗馬だとかソフトボールだとかの、『 トップガン 』への出来損ない的なオマージュは全部排してもらいたい。まあ、そもそも続編自体が具体化するとは思えないが。

 

総評

好事家だけが観るような作品。そのうち「あなたの知らないワゴンセールの世界」さんが取り上げそうな作品だと言えば伝わる人には伝わるだろうか。最近、質の悪い風邪を引いて更新が遅くなり、なおかつ映画も観られていない。しかし、本は何冊か読んだので、健康が回復し次第アップをしていきたい。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

I don’t see why not.

「なぜ not なのか分からない」=「それでいいではないか」という意味。これは今の職場でも何度か聞いたことがある。はじめて聞いたのは20年ぐらい前に『 究極のビジネス英語リスニング Vol.1 』のテキストでだったかな。I agree. と言えばすむ場面で、時々 I don’t see why not. を使ってみようではないか。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ミッシング 』
『 関心領域 』
『 バジーノイズ 』

 

ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 [DVD]

ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 [DVD]

  • スザンナ・ジェーン
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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, E Rank, アクション, スザンナ・ジェーン, 監督:アシュリー・L・ギブソンLeave a Comment on 『 ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 』 -似非トップ・ガンの怪作-

『 デス・ストーム 』 -a typhoon day DVD-

Posted on 2024年5月17日 by cool-jupiter

デス・ストーム 40点
2024念5月14日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:ゾーラ・バーチ
監督:リンジー・ゴスリング

 

C級ディザスター・ムービーかと思い、近所のTSUTAYAでレンタル。

あらすじ

アメリカの片田舎のミニンワには、様々な問題を抱える人々が暮らしていた。そこに超大型の竜巻が迫りつつあり・・・

 

ポジティブ・サイド

片田舎にこそ社会の縮図が存在するのだなと感じさせられた。

 

低予算ゆえに肝心のトルネードの脅威はほとんど間接的にしか描かれない。ただ、それが逆に想像を掻き立てる。

 

厳しい現実、救いのない現実が容赦なく展開するが、最後に小さな命が助かるのは救いか。

 

ネガティブ・サイド

群像劇だが、やや取っ散らかりすぎ。もう少し登場人物は減らせたように思う。特に、とあるクズ男の存在は不要に感じた。

 

TVアナウンサーの男性(名前忘れた・・・)の家族愛は麗しいが、被災地にのこのこやってきて、けが人を車で運んで、そして家族と再会・・・を喜ぶ前に、自分の報道の誤りと向き合う必要があるんちゃうの?

 

低予算映画ゆえか、誰も彼も演技が過剰。セリフ回しも拙い。また意味の分からないカメラワークも随所に見られた(投げられた車のカギを受け取るシーンなど)。

 

総評

ディザスター・ムービーかと思ったら、意外や意外、ヒューマンドラマだった。『 ヘヴィ・ドライブ 』並みのカバー詐欺。ただ小さな町の複雑な人間模様を眺めるのは、それなりに面白い。手持ち無沙汰の雨の日、あるいは台風の日の暇つぶしにはいいのかもしれない。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

issue

issue は多義語だが、劇中では A tornado warning has been issued. = 竜巻警報が発令されました、のように使われていた。issue = 発する、である。名詞でも a special issue = 雑誌の特別号のように使われる。TOEIC600点レベルなら知っていないとおかしい。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 不死身ラヴァーズ 』
『 関心領域 』
『 バジーノイズ 』

https://amzn.to/4dNIRUv 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アメリカ, カナダ, ゾーラ・バーチ, ヒューマンドラマ, 監督:リンジー・ゴスリングLeave a Comment on 『 デス・ストーム 』 -a typhoon day DVD-

『 青春18×2 君へと続く道 』 -サプライズには欠けるが王道-

Posted on 2024年5月15日 by cool-jupiter

青春18×2 君へと続く道 65点
2024年5月11日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:シュー・グァンハン 清原果耶
監督:藤井道人

 

『 デイアンドナイト 』、『 宇宙でいちばんあかるい屋根 』に続く藤井道人監督かつ清原果耶出演作ということでチケット購入。

あらすじ

旅行先の台湾のカラオケ屋で働くことになったアミ(清原果耶)は18歳の少年ジミー(シュー・グァンハン)に出会う。親日家のジミーはアミに惹かれていくが・・・

 

ポジティブ

18歳のジミーと36歳のジミーを演じ分けたシュー・グァンハンの演技力に尽きる。もちろん、ヘアスタイリストやメイクアップアーティストの尽力あってこそだが、この役者の目で語る力、表情、計算された佇まいなどはキャリアで築いてきたものなのだろう。彼の過去の出演作も観たくなった。

 

台湾パートと日本パート、過去の回想シーンと現在を行き来する中で、ジミーの過去と現在、そしてアミの過去と現在も徐々に明かされていく。ジミーが日本を訪れ、あてどなく各地を巡る旅を通じて、18年前のアミの旅をある意味で追体験していくという構成は秀逸。旅の目的を自分探しではなく、自分のたどってきた足跡を確かめるものというのも、ラルフ・ワルド・エマーソン的で得心がいく。ジミーが自らの青春時代を顧みて、それによって自分がどういう大人になったのかを再発見していく。それによって、ジミーがアミと過ごした18歳のひと時の重さが如実に浮かび上がってくる。

 

あまり書くとネタバレになるのだが、アミのとある振る舞いというか姿勢というか、それが非常にリアルだった。またアミがジミーに告げる次の旅の行き先も非常に意味深。医療従事者、あるいは海堂尊の小説をよく読むような人なら、ハッとしたことだろう。

 

ジミーの心の旅路とも言うべき日本旅行に一菊の涙を禁じ得ない人は多いはずだ。

ネガティブ

ちょっとあまりにもテンプレ化した物語ではないだろうか。まるで20年前の韓国ドラマを観るようだった。

 

またジミーの受験結果もひとつのサブプロットになっていたが、必要だっただろうか。冒頭の現在パートでジミーとリュウが大学で出会ったとすでに語られていた。もちろん浪人の可能性もあるのだが、ここはさっさと飛ばして、せっせとアルバイトに精を出し、その中で日本から来た旅人に心惹かれるジミーという描写をもう少し増やせたように思う。

総評

台湾映画独特の温もりが日本の冬景色にうまく溶け込んでいる。そのことが過去と現在の交錯に不思議な上巻を生み出してもいる。清原果耶目当てでチケットを買ったはずが、シュー・グァンハンに終始魅了されっぱなしの2時間だった。彼の演技だけでチケット代の元は十分に取れる。ぜひ劇場で鑑賞を。

 

Jovian先生のワンポイント中国語レッスン

シィエシィエ

漢字で書くと「謝謝」、ありがとうの意である。劇中で何度も聞こえてくる。韓国語のカムサハムニダのカムサも漢字で書けば感謝。日本語(や韓国語)は中国語に負うところ大だなとつくづく感じる。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 不死身ラヴァーズ 』
『 関心領域 』
『 バジーノイズ 』

 

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Posted in 国内, 映画, 海外Tagged 2020年代, C Rank, シュー・グァンハン, ラブロマンス, 台湾, 日本, 清原果耶, 監督:藤井道人, 配給会社:ハピネットファントム・スタジオLeave a Comment on 『 青春18×2 君へと続く道 』 -サプライズには欠けるが王道-

『 劇場版 再会長江 』 -中国社会の今に迫るドキュメンタリー-

Posted on 2024年5月10日 by cool-jupiter

劇場版 再会長江 80点
2024年5月6日 テアトル梅田にて鑑賞
出演:竹内亮 小島瑠璃子
監督:竹内亮

 

簡易レビュー。

あらすじ

映像作家の竹内亮は、長江源流の最初の一滴に迫るために旅に出る。それは10年前に訪れた長江流域で出会った人々との再会の旅路であり、10年間の中国社会の変化に触れる旅路でもあった。

ポジティブ・サイド

長江の雄大さを伝える映像が多く、ドキュメンタリー作品ではあるが非常に cinematic な作品でもある。長江流域で出会う個性的な人々や少数民族との交流も純粋に興味深い。『 天空のサマン 』を鑑賞した後に本作を観ることで、失われつつある民族の文化への危機感と、逆にそれらを育んだ長江の豊かな恵みへの憧憬を同時に感じる。

 

世界的な大河である長江も、その源流は氷河から滴る雫、そして小さな名もなき川の集合体。現在の中国におけるマジョリティである漢民族の社会と歴史は、多くの少数民族たちの有形無形の財産・遺産から成り立っているのだと感じた。

ネガティブ・サイド

あらゆる民族がプートンファを話すことに対して、日本語ネイティブである竹内監督からその良し悪しについて語ってほしかったと思う。

 

総評

一言、傑作。変わらない文化と不断の変化を続ける社会という相反する2つの要素を、流れ続けながらも常にそこに存在する大河という存在を通じて描き出す手法には脱帽せざるをえない。語学学習を志す人にとってもお勧めしたい作品。

 

Jovian先生のワンポイント中国語レッスン

チュングォ

漢字では「中国」と書く。つまり中国のこと。作中で何度も聞こえてくる。ちなみに中国語で日本はリーベンだが、中世ではジッポン。これを聞いたマルコ・ポーロが「さらに東方にジパングがあるのか」と思い、それが英語ではさらに Japan に変化した。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 青春18×2 君へと続く道 』
『 不死身ラヴァーズ 』
『 関心領域 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, A Rank, ドキュメンタリー, 中国, 小島瑠璃子, 監督:竹内亮, 竹内亮, 配給会社:KADOKAWALeave a Comment on 『 劇場版 再会長江 』 -中国社会の今に迫るドキュメンタリー-

『 マイ・スイート・ハニー 』 -韓流ラブコメの佳作-

Posted on 2024年5月7日 by cool-jupiter

マイ・スイート・ハニー 65点
2024年5月5日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:ユ・ヘジン キム・ヒソン
監督:イ・ハン

 

『 キラー・ナマケモノ 』鑑賞を妻に却下され、逆に本作を提案されたのでチケット購入。

あらすじ

製菓会社の研究員チャ・チホ(ユ・ヘジン)は、刑務所上がりの兄の借金を返済する過程で、シングルマザーのイルヨン(キム・ヒソン)と出会う。二人は意気投合し、食べ友になるが・・・

 

ポジティブ・サイド

色んな作品でちらほら見かけるユ・ヘジンがラブコメの主役に。このあたりも韓国映画らしい。『 パスト・ライブス/再会 』が30代男性のピュアすぎる恋を描いたかと思えば、こちらは40代男女のピュアな恋愛模様を活写してきた。なんというか、痛々しい男子大学生のようなノリの良さ、あるいはノリの悪さを40代半ばのブサイク男子がやるのだから、これが面白くないはずがない。

 

お菓子やらジャンクフードばかりで栄養失調になっているチホとシングルマザーのイルヨンが食べ友になるという流れも自然。最初は金の貸し借りの関係だったのが、知人になり、友人になり、そしてかけがえのない恋人になっていくというストーリーは凡庸ではあるが楽しめた。チホの会社の役員会議の内容やその面々の台詞やアクションが笑えるし、イルヨンの職場の上司も『 ただ君だけ 』に出てきたような典型的な下心ありありの小悪人キャラで、観る側としてはどうしたってイルヨンを応援せざるをえない。

 

すったもんだがありながらも、落ち着くべきところに落ち着く物語だった。案外、高校生や大学生などの若い世代が観ても楽しめるかもしれない。

 

ネガティブ・サイド

チホの兄貴とチホの関係性や幼少時のとある出来事などは全部省略して、10分ぐらい短縮してしまっても良かった。

 

イルヨンの夫のネタも笑えるには笑えるが、必要なサブプロットだったかというと、うーむ・・・ これもバッサリとカットしてしまって良かったのでは?

 

総評

チホの外見と行動のキモチワルサが最初の見どころ。しかし、そのチホがどんどん魅力的に見えてくるのが本作の movie magic。その絶妙な仕掛けを知りたい人はぜひ鑑賞を。本作は一風変わった家族の物語でもあり、変則的なサラリーマン物語でもある。若い世代でもチホやイルヨンと同世代でも楽しめるはず。ぜひ多くの方に鑑賞いただきたい韓流ラブコメの佳作である。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

ヒュン

兄の意。必ずしも血のつながりがなくても使える。やくざ者の映画でもしょっちゅうヒュンニム=兄様=兄貴という形で使われている。Jovianの元同僚韓国系アメリカ人も「俺のことをヒュンと呼んでいいぞ」と言ってくれていたっけ。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 貴公子 』
『 ザ・タワー 』
『 劇場版 再会長江 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, C Rank, キム・ヒソン, ユ・ヘジン, ラブコメディ, 監督:イ・ハン, 配給会社:松竹, 韓国Leave a Comment on 『 マイ・スイート・ハニー 』 -韓流ラブコメの佳作-

『 ミッドナイト・イン・パリ 』 -劇場鑑賞-

Posted on 2024年5月2日 by cool-jupiter

ミッドナイト・イン・パリ 75点
2024年4月28日 大阪ステーションシティシネマにて鑑賞

出演:オーウェン・ウィルソン レイチェル・マクアダムス マリオン・コティヤール レア・セドゥー
監督:ウッディ・アレン

 

『 ミッドナイト・イン・パリ 』が劇場にて再上映ということでチケット購入。

あらすじ

脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)とその両親と共にパリに旅行に来ていた。深夜のパリで偶然に乗り込むことになったクルマは、なんとギルを1920年代のパリに連れて行き、多くの歴史上の作家や芸術家と交流することに。それ以来、ギルは夜な夜なパリの街に繰り出しては、不思議な時間旅行に出かけて・・・

ポジティブ・サイド

『 マリの話 』の高野徹監督はホン・サンスから多大な影響を受け、そのホン・サンスは韓国のウッディ・アレンと呼ばれることもある。インテリ男性が女性と恋に落ちるが、なんだかんだで失恋してしまう。男の願望と現実が絶妙にブレンドされた作品を産み出すのがウッディ・アレン。そのストーリーテリングの妙味は本作でも遺憾なく発揮されている。

 

ポールとギルを通じて知識と教養の違いが明らかにされている。すなわち前者はそれ自体を蓄積するもの、後者はそれを使って仕事や趣味を充実させるもの。ギルの文学者や芸術家への憧憬があり、それが彼の葛藤にもなっているが、逆にそれによってパリを堪能できている。対するポールはパリを解説するばかり。男たるもの(という表現は不適切かもしれないが)、ギルのように生きたいものだ。

 

不思議なタイムスリップをしながらも「黄金時代症候群」は現代特有の病ではなく、いつの時代の文化人も罹患した、ある意味で普遍的な病理だったということが分かる展開は秀逸。

 

Jovian妻は冒頭から最終盤まで、パリの街を堪能したとのこと。以前に一人旅をした時にあちこちを歩いたことがあり、映画のままのパリを思い出したという。俺もパリジャンの友達にいつか会いに行きたいなあ。

 

ネガティブ・サイド

何回観てもレイチェル・マクアダムス演じるイネズが必要以上に不愉快なキャラに見えてしまう。もっと普通の、もっと stereotypical な嫌な女でよかったのに。何故にここまで不快な女性に仕立ててしまったのだろうか。 

 

総評

暗転した劇場、大画面、大音響で鑑賞するだけで物語の面白さが一割増しになる気がする。DVD鑑賞時は70点だったが、77点に感じられたので75点としておく。中年カップルや女性のおひとりさまが多く、総じて客層は良かった。ゴールデンウィークのデート・ムービーにぴったり・・・かどうかは結婚しているかどうかによる。未婚向けか既婚向けかは、実際に鑑賞して感じ取ってほしい。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

by day, by night

アドリアナの台詞に “I don’t know if Paris is more beautiful by day or by night” のようなものがあった。by day と by night はしばしばセットで使用される。意味は「昼は、昼に」と「夜は、夜に」だが、対称性を表現したい時に使われることが多い。

He is Bruce Wayne by day and Batman by night. 
彼は昼間はブルース・ウェインで夜はバットマンだ。

のように使う。He is Bruce Wayne during the day and Batman at night. と言ってもいいが、あまりナチュラルには感じない。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 貴公子 』
『 ザ・タワー 』
『 キラー・ナマケモノ 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2010年代, B Rank, アメリカ, オーウェン・ウィルソン, スペイン, ファンタジー, マリオン・コティヤール, レア・セドゥー, レイチェル・マクアダムス, 監督:ウッディ・アレンLeave a Comment on 『 ミッドナイト・イン・パリ 』 -劇場鑑賞-

『 ゴジラxコング 新たなる帝国 』 -怪獣映画ならぬ怪作映画-

Posted on 2024年4月29日 by cool-jupiter

ゴジラxコング 新たなる帝国 30点
2024年4月26日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:レベッカ・ホール ケイリー・ホトル 
監督:アダム・ウィンガード

 

ゴジラ映画ということで意気揚々と公開初日のレイトショーのチケットを購入。しかし、ゴジラ映画ではなくコング映画、もっと言えば悪趣味な怪獣プロレス映画だった。

あらすじ

ゴジラは地上、コングは地底と棲み分けていたが、モナークは地底世界からの謎のシグナルをキャッチ。それは一種の救難信号だった。モナークとコングは、その未探査領域で思いがけぬ存在と接触し・・・

ポジティブ・サイド

序盤でコングのキャラクターを深掘りできていたと思う。元々人間寄りの怪獣だったが、前作や前々作のように安易に手話に頼らず、コングの生活描写を通じてコングの心情をある程度描き出せていた。

ネガティブ・サイド

ゴジラがゴジラではなくなってしまった。パワーアップするのは別に構わんが、走ったり飛び跳ねたりするのは、作り手がはしゃいでいるというか、自分たちが子どもの頃に夢中になったおもちゃを自分たちの手で思い通りに動かしたいという願望をかなえたようにしか見えない。ゴジラというキャラクターには歴史と伝統があって、それを重んじたいと感じた節は皆無。アメリカ産のコングの美女好きという属性は時代に合わないからと都合よく抹消しておきながら、日本産ゴジラは自分たちの思うように作り変えるという創作姿勢にはまったく賛同できない。伊福部音楽を使わない時点でゴジラはゴジラでなくなってしまった。

 

プロットも浅い。コングが同種族を見つけて、そこでボス猿になっていく。それだけ。素カーキングとやらも典型的なヴィランで深みがない。はぐれ猿のコングが仲間に受け入れられるかどうかという葛藤やドラマを描く代わりに、悪い奴がいるからコングにやっつけさせようという分かりやすい方向に逃げただけ。1対1では尺が足りないから新怪獣を出して、ゴジラにはそいつの相手をしてもらおうというのも薄っぺらすぎ。これならモンスターバースではなく単独コング映画でよかった。

 

人間キャラもお寒い限り。何の役にも立たないのに続投出演するブロガーに、新登場で特に何もしない歯医者。レベッカ・ホールと養子のジミの物語もあまりにも陳腐。コングと心通わせる文明社会に居場所を見出せない少女がアメリカナイズされていく様は見るに堪えない。You belong with me って、テイラー・スウィフトかいな(いや、Jovianはテイラーの音楽は大好きだが)。

 

総評

『 オッペンハイマー 』を産み出せるアメリカがゴジラの描き方をここまで誤るとは。結局は誰が作品の方向性を決めるのか次第なのか。ゴジラはコングの引き立て役ではないのだが。モンスターバースはまだまだ続きそうだが、その場合、監督もしくはプロデューサーはマイケル・ドハティにしてほしい。どうせクレイジー路線で行くなら、ゴジラおよび怪獣にリスペクトを持った人物に託したい。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

the Ice Age

氷河期の意。『 GODZILLA ゴジラ 』では、the Stone Age =石器時代が言及されていた。東宝は今でこそ『 シン・ゴジラ 』や『 ゴジラ‐1.0 』を制作できているが、それ以前には dry spell =乾期・製作が進まない時期があった。dry spell は英検準1級以上を目指すなら知っておきたい。

 

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『 変な家 』 -変なストーリー-

Posted on 2024年4月25日 by cool-jupiter

変な家 20点
2024年4月21日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:間宮祥太朗 佐藤二朗 川栄李奈
監督:石川淳一

 

ポイント消費のために鑑賞決定。変な映画だった。

あらすじ

動画配信業の雨宮(間宮祥太朗)はマネージャーから購入予定の一軒家について相談される。間取りに奇妙な点があると感じた雨宮は、ミステリー愛好家の設計士・栗原(佐藤二朗)を尋ねる。雨宮と栗原は様々な仮説を立てていくが・・・

以下、ややネタバレあり

 

ポジティブ・サイド

YouTuberが話題性を求めて不法侵入やら何やらをするのは、まあ分からんでもない。その話題性を家の不可思議な間取りに求めるのもそれなりに説得力がある。赤穂城や姫路城、彦根城や二条城などを訪れれば、たいていはボランティアのおっちゃんが城郭の防御の仕組みや城内の間取りの糸などを詳しく教えてくれる。城にはパッと見では意味の分からないあれやこれやに意味があるものだ。そうした個人的な経験を下敷きに鑑賞したので、最初の20分程度まではそれなりに楽しめた。

ネガティブ・サイド

原作となった動画や小説は未見だが、この映画と同じくらい ( ゚Д゚)ハァ? という展開の連続なのだろうか。

 

だいたい何故にそんな変な設計図が通るのか。そして、それを業者が素直に作るのか。いや、それもすべて本家の息のかかった設計士や施工業者だったのだと言ってしまえばそれまでだろうが、だったら何故にそんな設計図を残すのか。そして家ごと売りに出してしまうのか。秘密裏に作って秘密裏に壊せばいいだけの話だろう。

 

また佐藤二朗演じる栗原の仮説も道理がまったく通らない。謎の家の間取りを利用して殺人代行をしていたというが、何故に子どもにそんな真似をさせるのか。殺したい相手も大人だったのなら大人がやればいい。それに風呂場で凶行に及ぶというのも合点がいかない。相手が背を向けている状態で風呂の床を抜いて上がり込むというのか。そんな馬鹿な。いや、それ以前に殺人を代行するための家だというのなら、そこに殺したい人間を招く必要がある。ということは住人はターゲットの知り合いか、それ以上の関係性を持っていなければならない。つまり、ターゲットが死んだ時、あるいは行方不明になった時、高確率で警察の捜査の対象になる。そんなアホな殺人代行業が存在していいのか。

 

実はこのあたりから少しうつらうつらしてしまった・・・

 

まあ、他にも都合の良い幻覚剤だったり、他人の家を勝手に盗撮して、しかもそれをどこの馬の骨とも知れない人間にほいほい見せてしまう都合の良い隣人だったりと、デウスエクスマキナを乱用してくれる。そして行き着く先が『 犬鳴村 』的な因習村。どこまでワンパターンなのか。明治時代の呪いを昭和だか平成だかの霊媒師の助言で解こうというところが腑に落ちない。というか、まずはその妾さんを丁重に弔いなさいよ。そのうえで当主自らお供え物や供養の祈りを捧げなさいよ。そのうえで神主あるいは坊主に相談しなさい。それもせず霊媒師にアドバイスを求めるようなメンタリティで、どうやって富を蓄積できるというのか。リアリティがさっぱり感じられないし、呪いに対するアプローチがそもそも的外れだ(その意味で『 リング 』はよくできていたと感じる)。

 

公開から1か月以上経つが、劇場の入りは凄まじかった(その分、ずっと喋り続ける女子中学生ぐらいの集団、スマホをいじり続ける若い女性、いびきをかいて寝る男性など、客層も終わっていたが)。まあ、客層と映画の出来に相関があろうはずもないが、邦画の現状および未来に対して一抹の不安を抱かせる劇場体験だった。

 

総評

端的に言ってクソ映画。原作を散々レ〇プして生まれた作品だろうと感じる。ミステリならミステリ、ホラーならホラーとその特徴を打ち出すべきだが、初っ端からホラー風味→ミステリ風味→ホラー風味→ミステリ風味と行き来するものだからイマイチ物語世界に入っていけなかった。案の定というか、大学の教え子たちと少し雑談する中で「あれ、意味分からないですよね?」と言われ、然りとしか答えられなかった。中高生をビビらせるだけのチンプンカンプン物語がヒットするという邦画の現状は喜ぶべきではなく憂うべきである。

 

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Sorry, no lessons. I need to forget about this awful film ASAP.

 

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