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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

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タグ: 監督:カン・ユンソン

『 犯罪都市 PUNISHMENT 』 -シリーズの折り返し地点-

Posted on 2024年10月12日 by cool-jupiter

犯罪都市 PUNISHMENT 70点
2024年10月6日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:マ・ドンソク キム・ムヨル パク・ジファン
監督:カン・ユンソン

 

『 犯罪都市 NO WAY OUT 』の続編にしてシリーズの4作目。8作目までが構想されているらしいので、これでちょうど半分消化ということになる。

あらすじ

剛腕刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、アプリを利用した麻薬売買事件の捜査の中で、アプリ開発者がフィリピンで殺害されたことを知る。オンライン・カジノが捜査の糸口になると確信したソクトは元ヤクザのチャン・イス(パク・ジファン)をアドバイザーにする。しかし、その先にはIT企業の社長の下で働く元傭兵ペク・チャンギ(キム・ムヨル)が暗躍しており・・・

ポジティブ・サイド

今度はIT犯罪、しかもオンライン・カジノがフォーカスされているではないか。IR事業が云々かんぬんと喧しい隣の大阪府も、本作を観て「カジノ、やばくね?」と思い直してほしい。

 

というのはもちろん冗談だが、IT犯罪を追うことでソクトのアナログっぷりが際立ち、それが巧まざるユーモアにつながっている。また第一作の『 犯罪都市 』のヤクザで、『 犯罪都市 NO WAY OUT 』のラストにも少しだけ出てきたチャン・イスが、コミック・リリーフとして大活躍。いや、本当はかなり優秀な捜査アドバイザーなのだが、顔も面白ければ行動も面白いので、マ・ソクトの恰好のいじられ役としてハマっている。

 

こうした面白おっさんコンビのユーモアが、その他の場面でのソクトの怪力剛腕アクションを際立たせている。またヴィランのチャンギもどこかで見た顔だと思ったら『 悪人伝 』の熱血刑事ではないか。今回は残虐非道なナイフ使いを演じており、熱血とは程遠い冷血漢。この男の冷酷無比な様も、上司であるIT社長のおとぼけっぷりにより際立っている。韓国映画はこうしたキャラの対比によって人情味や非情さを際立たせるのが相変わらず上手い。

 

室内やバスの中など、狭いところで戦うことで強制的に拳と拳の勝負になるのが本シリーズのお約束。今回の舞台は飛行機のファーストクラス。そんなものが武器になるわけないやろ・・・、って、え?そう来るか?という展開には唸った。

 

今回はソクトのヒョン=兄貴と呼ぶ、弟分の活躍も目だったり、サイバー捜査のために若い男女が2名加わったりと、チームの今後に期待が持てる内容だった。また最初の犠牲者の母親との約束を守る姿勢や、殉職した先輩の妻が切り盛りする店に足繫く通ったりと、これまで全く描かれてこなかったソクトの「私」の部分をうかがわせる描写も本作の見どころ。おそらくソクトの過去、あるいは家族関係がシリーズの後半に向けて深掘りされていくのではないかと思う。期待して待ちたい。

 

ネガティブ・サイド

いくらフィリピンの片田舎とはいえ、ロードサイドで重機をぶん回して破壊活動をすれば、現地の警察も動くだろう。それ以前に、チャンギがフィリピン警察をあっさりと冒頭で殺害しておきながら、高飛び先がまたもフィリピンというのは不用心すぎないか。ボディカメラはないにしても、パトカーにダッシュカメラは絶対についていて、犯行の一部始終がフィリピン警察ならびにインターポールにまで共有されているはずだが・・・

 

チャンギの右腕的存在のアクションはイマイチ腰が安定しておらず、迫力にもリアリティにも欠けた。チャンギを演じたキム・ムヨルのアクションが『 アジョシ 』のテシクを思わせる迫真のナイフ使いだっただけに残念。

 

総評

このシリーズ自体がそうだが、頭を空っぽにしたい時に最適な一本に仕上がっている。ソクトの刑事としての出世はおそらくここらへんで終わりなので、ここからはソクトの過去や現在のプライベート=公私の私の部分にフォーカスしたサイドストーリーが展開されていくと思われる。だが「鉄拳がすべてを解決する」というポリシーは決して変わらないはず。スカッとしたい時にちょうどいい作品である。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

オンマ

お母さんの意。他人が別人の母親をこう呼んでも良いところが日本語と韓国語の共通点の一つか。オモニが英語で mother なら、オンマは英語では mom となる。なんとなく分かっていただければ幸いである。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ぼくのお日さま 』
『 花嫁はどこへ? 』
『 ジョーカー:フォリ ア ドゥ 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, B Rank, アクション, キム・ムヨル, パク・ジファン, マ・ドンソク, 監督:カン・ユンソン, 配給会社:ハピネットファントム・スタジオ, 韓国Leave a Comment on 『 犯罪都市 PUNISHMENT 』 -シリーズの折り返し地点-

『 犯罪都市 』 -韓流・マル暴奮闘記-

Posted on 2020年7月9日 by cool-jupiter

犯罪都市 65点
2020年7月8日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:マ・ドンソク ユン・ゲサン チン・ソンギュ
監督:カン・ユンソン

f:id:Jovian-Cinephile1002:20200709234413j:plain
 

『 エクストリーム・ジョブ 』の面白刑事チン・ソンギュが悪役を演じてブレイクしたという映画。安定のマ・ドンソク劇場であり、適度なユーモアがあり、韓国テイストの暴力描写もある。

 

あらすじ

衿川警察の強力班の刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)はその強面と腕っぷしで地元ヤクザのいざこざを解決してきた。しかし、中国からやってきたチャン・チェン(ユン・ゲサン)率いる朝鮮族マフィアが台頭。事態は警察、韓国ヤクザ、中国マフィアの三つ巴の抗争の様相を呈し始めて・・・

 

ポジティブ・サイド

マ・ドンソクの魅力が本作でも爆発している。その腕っぷしでヤクザでも何でも平手で張り倒して、問答無用で言うことを聞かせる。それがなんともユーモラスだ。なんとなくNBAの往年のスター、チャールズ・バークレーやシャキール・オニールを思わせる。ガキ大将がそのままデカく成長しただけのように見える。そこが逆にかっこいい。警察というガッチガチの縦割り組織に身を置きながらも、どこか自由人的な雰囲気も感じさせる。お世辞にも美男子とは言えないが、顔の美醜を超越したカリスマ的なオーラもある。中尾彬をごつくしたような渋さもある。

 

主人公がこれだけキャラが立っていると、悪役側も相当な悪でなければ務まらないが、ユン・ゲサンとチン・ソンギュ演じる朝鮮族の高利貸し男の冷酷無比かつ残忍、さらに狂暴なキャラ設定は、確かにマ・ドンソクと鮮やかなコントラストを成している。序盤に出てくる韓国ヤクザをとことんまで舐め腐った態度に、有無を言わせぬ暴力。はっきり言って人間を人間と思っていない。それはそのまま、彼ら朝鮮族の延辺やハルビンでの扱われ方なのだろう。日本の半グレというのがどの程度のワルの集団なのかはよく知らないし知りたくもないが、この朝鮮族のような失うものがない人間たち、目の前の人間から奪い取ることしか考えない人間の集団ではないことを祈りたい。

 

本作では銃火器が使用されない。その代わりに『 聖女 Mad Sister 』でも使われた長柄ハンマー、『 哀しき獣 』のミョン愛用の手斧など、『 アジョシ 』のテシクのナイフなど、ダメージを与える以上に痛みを与える武器が多用される。視覚的に痛いのだ。よくここまでやれるなと呆れると同時に感心させられる。

 

本作では印象的なアクションシーンが二つある。一つは中盤の朝鮮族マフィアと韓国ヤクザの大乱闘。特に消火器が噴霧された中でのワンカット(に編集された)チャン・チェンとイス組の組長の殺し合いは必見。もう一つは、ラストのチャン・チェンとマ・ソクトのステゴロ。その戦う環境も強烈だし、バトルそのものも周囲を破壊しまくる大迫力。パンチを決定打にするのではなく、submission maneuverを極めてしまうところが妙にリアルだ。

 

適度にひねりもあるし、オチもそれなりに痛快。スカッとした気分になりたい梅雨空の日にちょうど良いだろう。

 

ネガティブ・サイド

ラストのバトルシーンで、何箇所かスタント・ダブルを使っている。できればマ・ドンソクとユン・ゲサンにすべて演じてほしかった。興行収入で『 アジョシ 』超えと言われてもピンとこない。ウォンビンはアクションを全部自分でこなしたではないか。

 

見事な死亡フラグを立てるキャラが予想に反して生き残る。それは別に良い。だが、そこで人が変わってしまうのはどうなのか。あのようなシチュエーションを潜り抜けたら、もっと慎重に、あるいはもっと臆病になってしまうと思うのだが。某キャラクターの豹変ぶりがチト説明しづらいように思う。

 

また広域警察や公安まで出張って来る事態になるのだが、もっと中央の権威というものを呵々と笑い飛ばすような演出が欲しかった。ソウルから来た刑事に握手すると見せかけて、その手を握りつぶすシーンがあるが、この情けないオッサンを班長の代わりにはできなかったか。すなわち、各シーンでリーダーシップを発揮しようとするも微妙に浮いてしまうというキャラだ。本作は究極的にはdick-measuring contest、すなわちアホな男たちの意地の張り合いなのだ。だからこそ、体面やら中央の権威やらはノイズになるのである。

 

総評

普通に面白い作品である。朝鮮族についての背景知識がなくとも、単にヤクザの抗争だと思えばそれで充分。主人公が「気は優しくて力持ち」的な作品にはハズレが少ない。予定調和的であるが、良い意味で手堅くまとまっている。本作か『 新感染 ファイナル・エクスプレス 』を鑑賞すれば、マ・ドンソクのファンになること請け合いである。

 

Jovian先生のワンポイント韓国語レッスン

カッカチュセヨ

Jovianはこれまでに二回韓国に行ったことがある。そこで非常に重宝したのが、この「カッカチュセヨ」である。値切り交渉ができるところが大阪人と韓国人の共通点である(とヒョーゴスラビア共和国民のJovianが言ってみる)。このチュセヨも便利な表現で何か欲しい時には、全部これで通じる。20年前にガイドさんに教えてもらって、今でも覚えているのが「パチュセヨ(ご飯ちょうだい)」と「ムルチュセヨ(水ちょうだい)」である。これらは実際に大阪・鶴橋のおばちゃん達には通じた。カッカチュセヨも通じたが、飲食代はさすがに負けてくれないのが鶴橋である。

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2010年代, C Rank, アクション, クライムドラマ, チン・ソンギュ, マ・ドンソク, ユン・ゲサン, 監督:カン・ユンソン, 配給会社:ファインフィルムズ, 韓国Leave a Comment on 『 犯罪都市 』 -韓流・マル暴奮闘記-

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