世界の終わりから 80点
2023年4月8日 梅田ブルク7にて観賞
出演:伊東蒼 毎熊克哉 朝比奈彩
監督:紀里谷和明
大学の開講週を迎えて残業と休日出勤がピークに達しているため、簡易レビュー。
あらすじ
祖母と二人暮らしのハナ(伊東蒼)だったが、祖母は亡くなってしまう。学校に居場所もなく、進学の資金もない。そんなハナに警察警備局の江崎(毎熊克哉)と佐伯(朝比奈彩)が現れ、ハナが見る夢について尋ねてくる。何の心当たりもないハナだが、その夜の入浴中に戦乱の世に巻き込まれる夢を見て・・・
ポジティブ・サイド
あらすじも何も見ず、タイトルだけでチケットを購入。これが大当たり。
単純に光量が足りないのではなく、意味と意図のあるダークな画作りは韓国映画的。主人公の置かれた境遇にも救いがない。『 さがす 』の伊東蒼が、同作よりもさらに深い世界の暗部、世界の終わりへと誘われていく様は見応え抜群。
夢を媒介に過去と現在を行き来するのは『 リング・ワンダリング 』的でJovian好み。白黒の映像も美しい。
『 レッドシューズ 』でイマイチだった朝比奈彩と、名バイプレーヤーの毎熊克哉も魅せてくれる。監督の演出がドンピシャだったのだろう。
ダメなのか?ダメなのか?で、やっぱりダメだったという『 日本沈没 』とは違い、本作は非常にユニークな運命論を展開する。こちらの世界観の方が『 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 』のそれより、理解も納得もしやすい。
ネガティブ・サイド
湯婆婆かな?と思ったら湯婆婆だった。もっとオリジナリティを捻り出すべきだろう。
炎のCGがしょぼかったな。
総評
個人的にはめちゃくちゃ楽しめた。事前の情報ゼロで臨んだのも大きい。伊東蒼は、南咲良と並んで、出演しているだけでチケット購入決定の女優に認定したい。
Jovian先生のワンポイント英会話レッスン
a kitkat bar
お菓子のキットカットがちょっとしたガジェットになっている。英語ではしばしば a kitkat bar のように bar がつく。チョコレートは不定形だが、お菓子になる時はだいたい板状あるいは棒状で、いずれも bar と呼ぶ。豆知識として知っておこう。
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