
マーズ・エクスプレス 75点
2026年2月14日 テアトル梅田にて鑑賞
出演:レア・ドリュッケール ダニエル・ンジョ・ロベ
監督:ジェレミー・ペラン
フランスのSFアニメということで、もの珍しさからチケット購入。

あらすじ
探偵のアリーヌ(レア・ドリュッケール)は相棒アンドロイドのカルロス(ダニエル・ンジョ・ロベ)と共に火星の脱獄したアンドロイドの事件を追っていた。その延長線上で、アリーヌは行方不明になった女子大生の捜索を依頼されて・・・

ポジティブ・サイド
なんという疾走感。89分ながら130分ほどに感じた。中だるみしていたからではなく、それだけ多くの情報が詰め込まれていたからだ。それも無理なく。オープニングの時点では意味不明なシークエンスも、物語が進むにつれ、背景が見えてくる。言葉によるテリングが一切ないストーリーテリングが逆に心地よい。
女性主人公と男性の相棒の組み合わせは『 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 』を彷彿させるし、ロボットの脱獄という概念は『 ブレードランナー 』のレプリカントに通じる。またAIおよびロボットが人間に反逆する、あるいは見捨てるというプロットは『 2001年宇宙の旅 』から常に追究されてきたテーマ。そうした先行作品の要素をすべて取り込みながら、非常にユニークな物語に仕上がっている。
『 トータル・リコール 』以上に火星に適応した人類、人間の記憶を持つアンドロイド、脱獄するロボット(その意味は観れば分かる)、そしてある意味でゲームの『 エースコンバット3 エレクトロスフィア 』以上にぶっ飛んだ世界観とその結末。プロットを少しでも明かしてしまうのが惜しいほどで、時間があればもう一度劇場鑑賞したい。それほど面白い作品。
ネガティブ・サイド
エンディングの手前の結末部分に納得いかない人が多いだろう。結末そのものというより、そこに至る過程でアリーヌが自分の〇〇を●●●●●●していなかったのかという疑問とでも言おうか。そうしたシーンを明示するのではなく、ほのめかしておくだけで良かった。本作ほど後のシーンが先行するシーンを説明する映画はないのだから。
総評
かなり観る人を選ぶ作品と思われる。各種のSF、就中、『 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 』の予習は必須とまではいかないものの、強く推奨される。また邦画および普通にアニメ作品のように台詞やナレーションで説明してくれないと状況が分からないという鑑賞者にも向かない。SFに造詣が深くなくとも、たとえばセバスチアン・ジャプリゾやカトリーヌ・アルレーの小説を面白いと感じる人は本作と波長が合う可能性が高い。
Jovian先生のワンポイント仏語レッスン
Oui
ウィ、言わずと知れたYesの意。フランス語に限らず、言語を学ぶときに最初に覚えるべきは肯定と否定の表現。次に代名詞。そして数字。さらに各種のあいさつ。英語の Yes, please. はフランスではOui, s’il vous plaît. となり、No, thank you. はNon, merci. となる。これぐらいは覚えておきたい。
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