Skip to content

英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

  • Contact
  • Privacy Policy
  • 自己紹介 / About me

タグ: グレン・パウエル

『 ランニング・マン 』 -実現しそうなディストピア-

Posted on 2026年2月10日2026年2月10日 by cool-jupiter

ランニング・マン 65点
2026年2月7日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:グレン・パウエル
監督:エドガー・ライト

シュワルツェネッガーの『 バトルランナー  』を、1989年前後の大みそかに家族や親せきと一緒にテレビで観た記憶がある。リメイクがどんな具合か確かめるためチケット購入。

 

あらすじ

スラムに暮らすベン・リチャーズ(グレン・パウエル)は病気の娘の治療代、さらには家族でスラムから脱出するためのカネを得るため、デス・ゲームであるランニング・マンへの出場を決意する。トライアウトを見事に通過したベンは、30日間をハンターたちから逃げ切ることができるのか・・・

 

ポジティブ・サイド

貧富の格差がさらに広がったディストピアで、下級市民は放射線被ばくのリスクのある仕事に従事するしかない、というのは日本でもアメリカでもありそうな話。スラムと都市部の間に物理的な壁が存在するのもリアル。ハリウッドなどの高級住宅地とその他の地域の間にはゲートが存在するからだ。

 

持たざる者が持てる者に反抗する一つの形としてランニング・マンは、一歩間違えば『 サークル 』のような、全国的な監視ネットワークの構築に資するもののようで恐ろしい。一方で『 ワン・バトル・アフター・アナザー 』や『 ハリエット 』のように、逃亡を助けてくれる個人が存在するのもアメリカ的と言えばアメリカ的だった。

 

ランニング・マンが定期的に送らねばならない映像が、ネットワークによって好きなように加工されてしまうというのは象徴的。たしか『 バトルランナー 』でもそうだったか。我々がメディア(それがテレビでもラジオでも新聞でもネットでも何でもいい)、つまり中間媒体を通じて情報を得る時、その情報が操作や加工をされていないという保証はないと言っているかのようだ。

 

殺人が娯楽になるとは思いたくないが、『 ザ・ハント 』や『 バクラウ 地図から消された村 』のような世界は着実に近づきつつあると感じる。コメディックに展開し、最後に救いすら感じさせるが、それすらも大衆の消費の対象に過ぎないのかもしれないと思うと、ほんの少しぞっとする。

 

ネガティブ・サイド

お守りの靴下が決定的なアイテムになるかと思ったが、そうはならなかった。また、ベンが他人の苦境を決して見捨てられない男であるという性質もあまり活かされなかった。

 

「スラムには逃げ込むな」というアドバイスがややご都合主義か。自分が主人公ならスラム街の住人同士で結束を固め、誰かがランニング・マンになった時にそのスラムコミュニティ全体で匿ってやり、10億ドルの恩恵に与ろうと画策するが。

 

中盤までは面白いが、終盤に向かって主人公の逃走が極まっていくと、逃走から反撃に転じてしまう点が腑に落ちなかった。『 バトルランナー 』は相打ちというか自爆的な攻撃だったが、本作は『 マトリックス レザレクションズ 』的な終わり方が個人的には合わなかった。

 

総評

悪い作品ではないが、エドガー・ライトに求められる水準に達しているかと言えばそうではない。ディストピアでありながら、どこか『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』的な雰囲気になっているのがノイズに感じられた。ただ、細かいことは考えず、2時間ちょっとポップコーンをほおばりながら楽しみたいという向きには好適かもしれない。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

That’s the spirit.

これは決まり文句で「その意気やよし」、「そうこなくっちゃ」、「いい心がけだ」のような意味。若い従業員が「今月1000件テレアポします!」や「Zoomアポを20件獲得します!」のように言ったら、That’s the spirit! と声をかけてあげよう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 安楽死特区 』
『 マーズ・エクスプレス 』
『 禍々女 』

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村  
Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, C Rank, アクション, アメリカ, グレン・パウエル, サスペンス, 監督:エドガー・ライト, 配給会社:東和ピクチャーズLeave a Comment on 『 ランニング・マン 』 -実現しそうなディストピア-

『 ツイスターズ 』  -ドラマも科学も少々弱い-

Posted on 2024年8月15日 by cool-jupiter

ツイスターズ 55点
2024年8月11日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ グレン・パウエル アンソニー・ラモス
監督:リー・アイザック・チョン

 

『 ツイスター 』の続編。監督は『 ミナリ 』のリー・アイザック・チョン、主演は『 ザリガニの鳴くところ 』のデイジー・エドガー=ジョーンズ。

あらすじ

気象学者のケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)は、かつての仲間ハビ(アンソニー・ラモス)を手助けするために、オクラホマの竜巻街道に赴く。そこで彼女は型破りな竜巻チェイサーのタイラー(グレン・パウエル)と出会い・・・

 

ポジティブ・サイド

異常気象(extreme weather)は、もはや日本でもおなじみ。関西でも滋賀県などでは竜巻注意報が出るようになった。もちろんアメリカのような超ド級の竜巻が発生する可能性は極めて低いと思われるが、それでも気象予報の重要性は増すことはあっても減ることはない。

 

YouTuberにも色々ある。瞬間的なインプレ増加を狙うだけの低俗なチャンネルやクリエイターが跋扈しているのも事実だが、その一方で市民科学(citizen science)の大いなるプラットフォームとして役立っているものもある。本作に登場するタイラーのチームは実は前者と後者の両方である。

 

前作並みに竜巻が発生し、それが前作以上の映像で猛威を振るう。特に大気のキャップを割って、竜巻の芽が地上に伸びてくるシーンは圧巻の一語。それをフェイズド・アレイ・レーダーで捉えようという試みも悪くない。

 

最終盤ではまさかの形で古典的名作がスクリーンによみがえる。泉下のボリス・カーロフも喜んでいることだろう。また、このシーンは絵的にも非常に秀逸で、目の前でこれを本当に目撃したら一生モノのトラウマになってもおかしくないと思わされた。『 リング 』のクライマックスの逆バージョンと言ってもいいかもしれない。

 

『 オズの魔法使 』関連ネタや “I’m not back!” など、前作へのオマージュもある。が、別にこれらを知らなくても作品を楽しむ妨げにはならない。迫力は満点なので劇場鑑賞の価値は十分にある。

 

ネガティブ・サイド

警報発令から竜巻到着まで3分という時間を15分にできるという前作の成果はどこに行った?15分前に警報を出しつつも、藤原効果(The Fujiwara Effect)のせいで進路の予想ができない、それぐらい竜巻が街道で多発している、という設定を設けられなかっただろうか。

 

タイラーがケイトのモーテルの部屋を訪ねるのは構わんが、実家にまで訪ねてくるとなると話は別。こうなると storm chaser ではなく skirt-chaser ではないか。

 

竜巻を消滅させるメカニズムもよく分からない。いや、湿度を全部吸い取れば竜巻は消滅するでしょ?という理屈は分かる。問題は、竜巻に勢力を供給する積乱雲にはなんらアプローチできていないこと。ここらへんを似非科学でもいいので、それっぽく説明する必要があったはずだ。

 

土地ビジネスもよく分からない。安く買い上げられるのはその通りだろうが、竜巻の通り道という印象が定着した土地を誰が高値で買うのだろうか。

 

総評

前作に劣らぬジェットコースター的展開なので飽きることはない。しかし、最後の最後の終わり方に難ありと言わざるを得ない。あわよくばグレン・パウエルとデイジー・エドガー=ジョーンズのダブル主演で続編を作りたいという製作者側の思惑も透けて見える。エンディングに不満はあれど、そこに至るまでの展開は十分に面白いのは間違いないので、お盆休みに手持ち無沙汰であれば最寄りの映画館までどうぞ。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

dandelion

タンポポの意。日本でもなじみの植物なので、その英語名を知っておくのもいいだろう。ちなみに lion は動物のライオンのこと。ちなみに dande の部分は『 恐竜超伝説 劇場版 ダーウィンが来た! 』で紹介したと don=「歯」の派生。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! 』
『 風が吹くとき 』
『 #スージー・サーチ 』

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村    

Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アメリカ, アンソニー・ラモス, グレン・パウエル, ディザスター, デイジー・エドガー=ジョーンズ, パニック, 監督:リー・アイザック・チョン, 配給会社:ワーナー・ブラザース映画Leave a Comment on 『 ツイスターズ 』  -ドラマも科学も少々弱い-

最近の投稿

  • 『 禍禍女 』 -クレイジーな三角関係-
  • 『 ランニング・マン 』 -実現しそうなディストピア-
  • 『 利休にたずねよ 』 -想像の利休伝記-
  • 『 ACE COMBAT™/S THE SYMPHONY 30TH ANNIVERSARY 』 -I got my ticket’s worth-
  • 『 MERCY マーシー AI裁判 』 -推定無罪の原則を忘れるな-

最近のコメント

  • 『 桐島です 』 -時代遅れの逃亡者- に ヒフミヨのヒンメリの歌灯に より
  • 『 i 』 -この世界にアイは存在するのか- に 岡潔数学体験館見守りタイ(ヒフミヨ巡礼道) より
  • 『 貞子 』 -2019年クソ映画オブ・ザ・イヤーの対抗馬- に cool-jupiter より
  • 『 貞子 』 -2019年クソ映画オブ・ザ・イヤーの対抗馬- に 匿名 より
  • 『 キングダム2 遥かなる大地へ 』 -もう少しストーリーに一貫性を- に cool-jupiter より

アーカイブ

  • 2026年2月
  • 2026年1月
  • 2025年12月
  • 2025年11月
  • 2025年10月
  • 2025年9月
  • 2025年8月
  • 2025年7月
  • 2025年6月
  • 2025年5月
  • 2025年4月
  • 2025年3月
  • 2025年2月
  • 2025年1月
  • 2024年12月
  • 2024年11月
  • 2024年10月
  • 2024年9月
  • 2024年8月
  • 2024年7月
  • 2024年6月
  • 2024年5月
  • 2024年4月
  • 2024年3月
  • 2024年2月
  • 2024年1月
  • 2023年12月
  • 2023年11月
  • 2023年10月
  • 2023年9月
  • 2023年8月
  • 2023年7月
  • 2023年6月
  • 2023年5月
  • 2023年4月
  • 2023年3月
  • 2023年2月
  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月
  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月
  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月
  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月

カテゴリー

  • テレビ
  • 国内
  • 国内
  • 映画
  • 書籍
  • 未分類
  • 海外
  • 英語

メタ情報

  • ログイン
  • 投稿フィード
  • コメントフィード
  • WordPress.org
Powered by Headline WordPress Theme