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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

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『 ウィキッド 永遠の約束 』  -Political Correctnessを気にせず鑑賞を-

Posted on 2026年3月17日2026年3月17日 by cool-jupiter

ウィキッド 永遠の約束 45点
2026年3月14日 T・ジョイ梅田にて鑑賞
出演:シンシア・エリヴォ アリアナ・グランデ
監督:ジョン・M・チュウ

 

『 ウィキッド ふたりの魔女 』の続編ということでチケット購入。風邪気味なので簡易レビュー。

あらすじ

エルファバ(シンシア・エリヴォ)がレンガの道の敷設に酷使される動物たちを救う一方で、グリンダ(アリアナ・グランデ)は善い魔女としてオズの民衆の支持を集めていた。しかし、グリンダはずっとエルファバとの和解を模索していて・・・

 

ポジティブ・サイド

前作で意味不明だったシーンが、今作でしっかりと意味を持っていた(ミュージカルの内容を少し忘れていた・・・)。

 

黄色のレンガの道の建設に動物が使役されていたというのは、なかなかに皮肉。ややポリコレっぽいが、現代的と言えなくもない。

 

本作は バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 』と同工異曲で、『 オズの魔法使 』の舞台裏をていねいに描いている。同作の西の魔女姉妹の不可解な関係や靴の謎も本作ではうまい具合に説明されていた。

 

As Long As You’re Mine や For Good はミュージカル同様とまではいかないまでも、本職の歌手らしく見事に歌い上げられていた。

ネガティブ・サイド

長いわりに不要なシーンが多かったかな。特に動物たちが大挙してオズを去ろうとするシーンはノイズだった。トンネルを抜けてオズではない世界に行けてしまうのであれば、ドロシーはいったい何処から来たことになるのか。そしてウィザードは気球でどこに帰っていったというのか。

 

エルファバとグリンダのキャットファイトのシーンも不要だったし、エルファバとフィエロのラブシーン(事後)も不要だった。元々のプロット通りではあるが、グリンダとの結婚式当日の夜にエルファバと同衾とは。そこはほのめかすだけで良かったように思う。

 

ミス・ガルチへのオマージュは自転車だけでよかったのだが、あの甲高い笑い声をシンシア・エリヴォが出すのは違和感ありありだった。

 

ライオンはサプライズ(前編で伏線はあったが)、ブリキ男の出現は予定通り、しかし肝心のカカシの誕生シーンが・・・ Jovianはミュージカルでこのシーンを見て「ヒエッ!」となってしまったのだが・・・

 

映画の出来とは関係ないが、For the first time, I feel WICKED. はCDでは確か「はじめて邪(よこしま)な気持ちになったわ」だったように記憶している。他にもgood newsを朗報ではなくグッドニュースとカタカナで訳したり、字幕全般に???となることが多かった。

 

総評

見方を変える。これが本作のキーワードだ。悪とされている者は本当に悪なのか。善とされている者は、なぜ善とされているのか。権威とは本当は虚飾にまみれたものなのではないか。現実世界にも当てはまる見方だろう。どんな見方をしても変わらない友情というものが育めれば、それはとても素晴らしい人生に違いない。人生の深い意味を悟ろうなどとは思わず、友情と愛情のミュージカルだと捉えようではないか。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

There’s no place like home.

直訳すれば「homeのような場所はない」となるが、homeの訳語選択が難しい。家、地元、祖国と、人によって、また文脈によってさまざまに解釈が可能だからだ。これは言わずと知れた『 オズの魔法使 』で、ドロシーがカンザスに帰る際に唱えた台詞。そこからhomeとは地元あるいは家と考えられるが、この台詞の大元を辿るとhome=祖国のようだ。興味のある向きは調べられたし。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 オーロラの涙 』
『 ナースコール 』
『 花緑青が明ける日に 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アメリカ, アリアナ・グランデ, シンシア・エリヴォ, ファンタジー, ミュージカル, 監督:ジョン・M・チュウ, 配給会社:東宝東和

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