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『 射鵰英雄伝 』 -しっちゃかめっちゃか中国歴史アクション・ファンタジー-

Posted on 2026年3月11日2026年3月11日 by cool-jupiter

射鵰英雄伝 50点
2026年3月7日 塚口サンサン劇場にて鑑賞
出演:シャオ・ジャン ジュアン・ダーフェイ
監督:ツイ・ハーク

 

妻がシャオ・ジャンを観たいというのでチケット購入。だが鑑賞後は二人そろって、「何じゃこりゃ?」と顔を見合わせた。面白いとつまらないが両立していた。

あらすじ

靖康の変により北宋は滅び、新たに建国された南宋は金に従属するしかなかった。しかし北方ではチンギス・ハーンが台頭し、金を圧迫していく。宋にルーツを持ち、蒙古として育った郭靖(シャオ・ジャン)は黄蓉(ジュアン・ダーフェイ)と出会い、惹かれ合っていく。しかし戦乱が二人を引き裂き・・・

 

ポジティブ・サイド

南宋、金、蒙古の三つ巴の争いのスケールの大きさよ。日本ではせいぜい戦国時代初期の甲相駿の三つ巴くらいか。南宋人でありながら南宋の陰謀で祖国を追われ、蒙古チンギス・ハーンの元で育った郭靖が、金に立ち向かいつつも祖国と蒙古の間で揺れ動くというのも現代に通じる。

 

『 長安のライチ 』のライチ園の主が今作ではヒロインに。同一キャストだと分かっていたが、別人に見える演技。劇中で小悪魔(実際は妖女と呼ばれていた。これは日本語で言うと女狐となるのでは?)と呼ばれるだけの魅力を放っていた。

 

邦画の珍品『 魁!!男塾 』を80年代の『 霊幻道士 』的な香港アクションで味付けし、現代的なCGで補強したようなアクションが見どころ。『 羅小黒戦記~ぼくが選ぶ未来~ 』の断金陣の戦いを実写化したようだと言えば伝わるだろうか。ハリウッドにはなかなか出せない味は確かに味わえた。

 

ネガティブ・サイド

ストーリー上の都合とは言え、郭靖の成長をもう少し丹念に描くべきだった。2時間半の長尺なのだから、それこそ『 国宝 』のように最初の25分を少年期に充てるぐらいでもよかった。この時期の描写が描けているせいで、蒙古の面々、特にオゴデイ(世界史ではオゴタイと習ったが・・・)やトゥルイと郭靖の関係性が見えづらくなる。

 

また郭靖が黄蓉の元を去ってしまう経緯の描写も雑。というか、郭靖も少しは事実関係を調べるなりしなさいよ。また、幼少期(すでにシャオ・ジャンだったが)の郭靖にまともに修行をつけてくれた中原五絶の一人(名前を忘れた)も、もう少し伝授する技のバリエーションを持っていて欲しかった。

 

中盤は郭靖と黄蓉のすれ違いがフォーカスされるが、そこにあまりサスペンスが感じられなかった。黄蓉の郭靖への思慕の情の方が大きく、郭靖の黄蓉へのそれがそれほど大きくないからだろう。偏見もしくは時代遅れかもしれないが、男の恋心の方が強くないと男も女も乗れないよ。

 

西毒の再登場があまり盛り上がらなかった。そこで郭靖に必殺技を伝授した中原五絶の一人である師匠を瞬殺するなどしてくれてもよかったのだが。

 

総評

生みの親か、育ての親かというテーマは『 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 』などでお馴染み。今後は本作のように、ルーツの国か、育った国かの間で苦悩する主人公という作品が陸続と作られていくのだろう。ややストーリーが散らかっているが、歴史ファンタジーおよびアクションとして及第点だろう。

 

Jovian先生のワンポイント中国語レッスン

師父

『 羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来 』と『 ナタ 魔童の大暴れ 』で紹介した表現。シーフーと発音され、師匠を意味する。性別は関係なし。日本語や韓国語でも先生というと学校のようなイメージになるが、師父は師匠と同じく武術や美術、技芸を教える者というイメージがあるだろう。中国語を学ぶ妻曰はく「その理解でよい」とのこと。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 オーロラの涙 』
『 ナースコール 』
『 花緑青が明ける日に 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アクション, シャオ・ジャン, ジュアン・ダーフェイ, ファンタジー, ラブロマンス, 中国, 歴史, 監督:ツイ・ハーク, 配給会社:ツイン

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