
映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城 65点
2026年2月28日 大阪ステーションシティシネマにて鑑賞
出演:水田わさび 大原めぐみ
監督:矢嶋哲生
おそらく30年ぶりにドラえもん映画を劇場鑑賞。数あるドラえもん映画の中でも海底鬼岩城と魔界大冒険は個人的な favorite なのだ。

あらすじ
夏休み、山に行くか海に行くかで意見がまとまらない。のび太たちはドラえもんに意見を求めると海底火山でのキャンプを提案する。のび太の宿題を片付け、出発する一行。しかし、ニュースで報じられていた謎の沈没船が突如として行方不明になっており・・・

ポジティブ・サイド
ドラえもんの声ものび太の声も、思ったより違和感を覚えなかった。ジャイアンがあまり暴力的でなかったりするのも時代の変化か。
映像は文句なしにきれいだった。水、特に一部のシーンの海面の描写が『 ゴジラ-1.0 』波に、ではなく並みに凄かった。これも技術の進歩か。昔の作品ではバギーが沈黙していた色々な深海生物の名も解説されて、科学の進歩を感じた。同時にそこに現実的・一般的な技術として普及し始めたAIと人間の関係を掘り下げる描写もあった。
原作では単に怯えていたせいでバリア内で走行できなかったバギーが、本作では「自己防衛プログラム」だという理由がつけられた。しかし、しずかちゃんの涙に触れたバギーは、プログラムを超えて自己犠牲精神を発揮。過去のプログラムに頑なに従おうとするポセイドンとの対比が際立った。
バギーの壮絶な自己犠牲は、どこか『 ターミネーター2 』のT-800の ”I now know why you cry.” に通じると感じた。これはさすがにちょっとほめ過ぎか。ただ、AIの自我の目覚め、シンギュラリティなどはこのような形で観察される可能性もある。そうした学習データを作っていくのが大人の責任であるように思う。

ネガティブ・サイド
序盤、空地の木の下のジャイアンが木漏れ日を受けているシーンは美しかったが、構図的にそこにそんな風に光は当たらないだろうというシーンだった。子ども向けアニメとはいえ、光と影の整合性はしっかりと。
国境を越えたら死刑ということだが、まだ国境を越えていないドラえもんたちを補足して死刑を協議するというのはこれいかに。
妙なところでフェミニズム的展開があったが、そこは昔通りでよかったのでは?

総評
海底ゴミの問題など妙に教育的な面もあるが、冒険ものとして普通に面白かった。子どもが全くいない時間帯の大阪の上映回のチケットを購入したが、同年代と思しき観客もそこそこいた。大人でもドラえもんを観ていいのだと少し安心させられた。同じように不安なおっさんにはレイトショーでの鑑賞をお勧めする。
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right
正しいの意味。作中では正しいことと正解であることの違いが問われる。right = 正しいとは道徳的に正しいことを指す。ちなみに正解であることは correct という。多肢選択試験の設問ではしばしば Choose the correct answer. のように指示される。使い分けられるようにしておこう。
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