プラネット・デューン 砂漠の惑星 20点
2024年2月18日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:エミリー・キリアン ショーン・ヤング
監督:グレン・キャンベル タミー・クレイン
先週末はJovianがインフルエンザ、今週末はJovian妻がインフルエンザと、とても映画館に行ける状況ではなかった。近所のTSUTAYAでクーポンを使って、クソ映画と知りつつ、リハビリの意味でレンタル。
あらすじ
宇宙船パイロットのアストリッド(エミリー・キリアン)はロシア人宇宙飛行士を救出するが、協定外の行動をとったことにより、懲罰として砂漠の惑星で消息を絶った人員の救出を命じられる。一癖あるクルーたちと共に降り立った惑星には、謎の巨大ワームが生息しており・・・
ポジティブ・サイド
『 スター・ウォーズ 』やら『 エイリアン 』やら『 トレマーズ 』やら『 デューン/砂の惑星 』に対するオマージュだけは認める。
ネガティブ・サイド
この手の低予算映画にありがちだが、とにかくキャラがのべつ幕無しにしゃべっている。映像やBGMで物語るという頭はないらしい。
救出ミッションだというのに、ろくな装備もなく、よくよその惑星に降下できるなと感心する。降りた先でも酸素濃度が10%になったりするが、「高い山の上にいるぐらいだから大丈夫」みたいに言うが、そんな中でよく全力疾走できるなと呆れてしまう。また、同じ環境で酸素濃度が5%にも低下するが、それでもキャラたちは「やばい、脱出しよう」などと言ったりするが、普通に死ぬ酸素量だと思われる。仮にもSF作品なのだから、脚本家には最低限の科学知識が求められる。
サンドワームが血液中の鉄分を求めるって、サメかな?というか、どうやって血中のヘモグロビンを検知しているのだ?キャラの女性率が高かったが、まさか全員が都合よく生理中だったとか?んなアホな・・・
キャラがまったく深堀されない中で、どんどんとキャラに無理やりなドラマとアクションをくっつけていくので、まったく感情移入できないし、ストーリーにも入っていけない。主人公がとにかく嫌なアメリカ人の典型で、これを好きになれというのは無理な注文だ。90分弱とはいえ、よく sit through できたと自分を褒めたい。
総評
OpenAI社の Sora が話題だが、割と近い将来(4~5年後?)には、これぐらいのクオリティの映像作品は大学生たちがパソコンだけで作ってしまうのではないだろうか。その意味ではこういう低予算作品は今後お目にかかれなくなる可能性もある。クソな商業作品を鑑賞するとしたら逆に今しかないのだろうか。そんなことを、ふと考えさせられた作品。
Jovian先生のワンポイント英会話レッスン
Stay sharp
直訳すると「鋭いままでいなさい」だが、実際は「気を抜くな」「警戒を続けろ」のような感じ。戦争映画や戦争ゲームでよく聞こえてくる気がするが、別に日常生活や職場でも文脈が正しければ使っても大丈夫である。
例)
The deadline is approaching. Stay sharp, everyone.
締め切りが迫ってきている。みんな、気を抜かないように。
次に劇場鑑賞したい映画
『 熱のあとに 』
『 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 』
『 夜明けのすべて 』