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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

サラリーマン英語講師が辛口・甘口、両方でレビューしていきます

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タグ: ジェイソン・ステイサム

『 MEG ザ・モンスターズ2 』 -J・ステイサム大暴れ-

Posted on 2023年9月4日 by cool-jupiter

MEG ザ・モンスターズ2 40点
2023年9月2日 MOVIXあまがさきにて鑑賞
出演:ジェイソン・ステイサム ウー・ジン ソフィア・ツァイ
監督:ベン・ウィートリー

『 MEG ザ・モンスター 』の続編。もはやサメ映画ではなく低俗B級怪獣映画。いや、ステイサム映画と言った方がいいかもしれない。

 

あらすじ

ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、海洋探査研究所マナ・ワンで、子どものメガロドンが飼育されていることを知る。ジョナスはジウミン(ウー・ジン)たちと共にさらなる深海探査に繰り出すが、海上にはテロリストの影が迫っていた。そして、深海にはメガロドン以外の脅威も・・・

ポジティブ・サイド

ホラー映画は、恐怖の正体をなかなか見せないのが常道だが、本作は続編。したがって巨大鮫メガロドンを出し惜しみする必要はなし。実際に冒頭からメグが登場する(飼育されている個体だが)し、深海探査に行くまでの展開もスムーズ。そして潜った先にはやはりメグ。お約束をしっかりと守ってくれる。深海にはメグ以上の恐怖の存在である水圧が存在しており、『 リバイアサン 』冒頭でキャラクター達が軽口で言っていた「水圧でペチャンコにされるぞ」が本作では実現。これには不謹慎ながら、劇場で思わずガッツポーズしそうになった。

 

ある意味で『 ミッション・インポッシブル 』におけるトム・クルーズのように、ジェイソン・ステイサムが好き勝手に暴れ回る。前作ではそこにラブロマンスの要素を加えてきたが、今作はバディを投入。ウージン演じるジウミンが、時にコミック・リリーフに、時にヒーローにと大活躍。チャイウッド映画などと揶揄する向きも散見される本シリーズだが、ジウミンは文句なしに愛すべきキャラ。まさかの第三作製作の暁には、クリフ・カーティスと共に続投は決定的だろう。

ネガティブ・サイド

メガロドンがティラノをガブリというのは、確か原作小説にあった描写のはず。ただ、浅瀬に入ってきた恐竜をパクっと行ったのであって、シャチのように思いっきり海岸の上にまで来ることはなかった。サメなのにサメらしくないふるまいを見せるのはいかがなものか。

 

元々は超巨大鮫の恐怖とそれを倒す爽快感を描くはずだったが、海はやはりだだっ広すぎて、巨大鮫のインパクトが薄れてしまう。なので浅瀬に連れてきて、その巨体と獰猛さを存分に見せつけるべきだが、それは前作でやってしまった。なので、今作はなぜか恐竜とタコを連れてきたが、これは大失敗。水棲生活を何千万年もやってきた恐竜が地上でも活動できるのは信じがたい。いきなり紫外線ガンガンの地上に出てきて、エラ以外で呼吸して、なおかつ地上の気圧にも完全に適応するのは不可能だろう。出すのはサメだけでいい。タコは『 キングコング 』へのオマージュだったのだろうか。メガロドンがタコをガブリというのも極めて非現実的。

 

モンスターだけでもお腹いっぱいなのに、味方の裏切りにテロリストと、本作は軸をどこに定めているのか分からない点が大いにマイナス。正直、ジウミン以外の味方は全員死んでも良かったのでは?とすら感じた。その方がメグやその他の怪物たちとの対決の機運も盛り上がるし、ホラーの要素も強まる。

 

個人的に最も疑問に感じたのは、飼育されていて脱出したメグ。そもそも何故逃げられるような構造の水槽(にしては馬鹿でかいが・・・)に入れてしまうのか。「来い」と「行け」を教えてたとして、それだと水族館の魚ショーと何が違うのか、どうせ続編ではこの個体とまた別のメグがつがいになって、生態系を荒らしまくって、しかし仲違いして、互いに噛みつき合って・・・のような展開になるのだろう。続編製作の種をあらかじめ仕込む作り方ではなく、一作で完結する面白さを映画業界は追求してほしい。

 

総評

まあ、夏恒例のクソホラーならぬクソ鮫映画である。サメ映画というよりもジェイソン・ステイサム映画と言うべきか。ジェイソン・ステイサムが『 アクアマン 』ばりに海で大活躍して巨大鮫を倒していく、というプロットを「面白そう!」と感じるか、「んなアホな・・・」と感じるかは人それぞれ。前者ならチケットを買えばいいし、後者なら静かにスルーすべし。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

God knows why.

理由は神のみぞ知る、の意味。劇中では People just love him. God knows why. = あいつは人に好かれるね、あんな顔なのに。のように訳されていたように思う。日常で意味が分からないという事象に対して、サラっと使えれば英検1級だろう。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 福田村事件 』
『 ヴァチカンのエクソシスト 』
『 アステロイド・シティ 』

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2020年代, D Rank, アクション, アメリカ, ウー・ジン, ジェイソン・ステイサム, ソフィア・ツァイ, 監督:ベン・ウィートリー, 配給会社:ワーナー・ブラザース映画Leave a Comment on 『 MEG ザ・モンスターズ2 』 -J・ステイサム大暴れ-

『MEG ザ・モンスター』 -20年かけても原作小説を超えられなかった作品-

Posted on 2018年9月9日2020年2月14日 by cool-jupiter

MEG ザ・モンスター 50点
2018年9月8日 MOVIXあまがさきにて観賞
出演:ジェイソン・ステイサム リー・ビンビン レイン・ウィルソン ルビー・ローズ クリフ・カーティス マシ・オカ 
監督:ジョン・タートルトーブ

 

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  • 一部、原作小説や映画本編に関するネタバレあり

深海でのレスキューミッションのスペシャリストであるジョナス(ジェイソン・ステイサム)は、事故に遭った原潜からクルーの救出を試みるも、何かに襲われ、一部のクルーを見殺しにすることで辛くも脱出。しかし、自身の非情な決断を赦すことができず、一線から退き、タイで酒に溺れる日々を過ごしていた。一方で海洋探査基地のマナ・ワンは、マリアナ海溝の底には固い地盤ではく硫化水素の層であると推測し、さらなる深海の探査ミッションを遂行していた。予想通りに探査船は未知の深海に到達。世紀の大発見を成し遂げる。しかし、そこには探査船を攻撃してくる「何か」の存在があった。このレスキューミッションに、ジョナスが再び立ち上がる。

というのがストーリーの最初の30分ぐらいだろうか。本作は個人的にずっと楽しみにしていた。20年前だったか、小説を読んで「奇想天外な話もあるもんだ」とスケールの大きさに感動したのを覚えている。当時の小説の帯の惹句にも《映画化決定!》みたいな文字は躍っていたと記憶している。あれから20年になんなんとして、ようやっと日の目を見るとは、MEGも原作者のスティーブ・オルテンも思いもしなかっただろう。

本作は映画化にあたって、原作から大きく改変されている箇所がかなりたくさんある。ただし、Jovianも20年前の記憶に基づいて書いているので、不正確なところもあるかもしれない。悪しからずご了承を。さて、まず何が一番大きく変えられているかと言うと、それは冒頭のプロローグである。小説版では、とある肉食恐竜が海に入ってきたところをMEGが現れ、ガブリとやってしまう。読者はこれで度肝を抜かれる。実際にJovianも、「これは明らかにマイケル・クライトンの小説およびそれの映画化を意識した演出的な描写だろう」と思った。さらにクライマックスのMEGとの対決シーン。ここでジョナスは、MEGの歯の化石を刃として使い、小型潜水艇でMEGの体内に入り、中からMEGを切り裂く。MEGを倒せるとしたら、それはMEGだけ。このアイデアにも当時は大いに感銘を受けた。同じような人は他に大勢いたらしく、この手法は某怪獣映画にもその後割とすぐに取り入れられていた。しかし、映画化にあたっては別のアイデアを採用。これはこれで確かに面白い。『ジュラシック・ワールド』の第三作は、広げてしまった風呂敷をどう畳むのかがストーリーの焦点になるはずだが、案外と答えは地球自身が用意してくれているものなのかもしれない。火山がそうだったのだ、と言われてしまえばそれまでなのだが。

ジェイソン・ステイサムの元高飛び込み選手というバックグラウンドが大いに活きる作品で、ジョナスはこれでもかと言うぐらいに果敢に海に飛び込んでいく。男の中の男である。さらにジョナスのLove Interestであるスーイン(リー・ビンビン)もmilfyで良かった。海と美女は相性が良いのだ。その子どものメイインも印象に残る。反対にマシ・オカのキャラクターのトシは良い意味でも悪い意味でも日本人というものを誤解させる作りになっている。原作小説の田中の恰好よさの反動だろうか。『 オデッセイ 』や『 グレートウォール 』で見られるように、中国の存在感は映画の中でも増すばかりである。そのことに対してとやかく言いたくなるような人、特に原作小説の大ファンであるというような人は、観ないという選択肢もありかもしれない。それでも、夏恒例のシャーク・ムービーに、久々に傑作ではないが、決してクソではない映画が作りだされた。カネと時間に余裕があるならば、劇場へGoだ。

 

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