桂米朝・米團治と行く大坂むかしまち巡り ~商家の賑わい篇~ 65点
2025年12月6日 大阪くらしの今昔館 風呂屋シアターにて鑑賞
出演:桂米朝 桂米團治
天神橋筋のアーケードに遊びに来ていて、妻が行ってみたいというので大阪くらしの今昔館へ。シアターがあるというので、ついでに鑑賞。

あらすじ
桂米朝のナレーションおよび桂米團治の出演とナレーションで、江戸自体の大坂の町家や風呂屋の情景を活写する。
ポジティブ・サイド
『 国宝 』で言及した本物の人間国宝、桂米朝のナレーションが耳に心地いい。さすが噺家である。『 恐竜超伝説 劇場版 ダーウィンが来た! 』の大塚寧々と田辺誠一は、アナウンサーに習うよりも噺家に習うべきだった。
大坂の町屋の風俗習慣、特に風呂屋のあれこれは色々と興味深い。たしかNHKの『 浮世絵EDO-LIFE 』で当時の銭湯は実質的には蒸し風呂で、湯船につかるには柘榴口に云々と言っていたが、柘榴口とはそういう意味だったのかと得心できた。

ネガティブ・サイド
字幕、特に英語のそれがかなり微妙。こんなブログを関係者が読んでいるとは思えないが、英語字幕の改訂の依頼があれば格安で引き受けたいぐらいである。
総評
大阪人に観てほしい作品。風呂屋シアターだけではなく、町家の再現スペースそのものや、そこを見て、そしてそこに入っていくという動線の作り方も含めて非常に面白い。江戸時代の地図を見ると、大坂=大坂城の城下町という感じがする。梅田を否定するわけではないが、大阪の原点は淀屋橋や本町や船場など町人および商売人のエリアだと実感する。
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bathhouse
風呂屋の意。public bath も銭湯だが、こちらには house の持つなんとなく柔らかい感じがしない。うちの近所にも昭和温泉という銭湯があるが、昭和の時代の番台があり、男と女も番台前の暖簾をくぐれば行き来可能。これこそ bathhouse というものであろう。
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