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英会話講師によるクリティカルな映画・書籍のレビュー

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『メイズ・ランナー 最期の迷宮』  -最後の迷宮は人の心の中に-

Posted on 2018年6月18日2020年1月10日 by cool-jupiter

メイズ・ランナー 最期の迷宮 50点

2018年6月17日 MOVIXあまがさきにて観賞
出演:ディラン・オブライエン カヤ・スコデラーリオ トーマス・ブロディ=サングスター キー・ホン・リー ウィル・ポールター
監督:ウェス・ボール

*一部ネタバレあり

第一作を60点、第二作を50点と考えるならば、今作にもこの点数を付けざるを得ない。まず、迷宮が出てこない。シティーを目指すのは分かるが、一部のポスターにあったような迷路に囲まれた巨大なタワーが立ち並ぶようなシティーではなく、普通に壁に囲われた、どちらかといえあ『進撃のタイタン』のような壁、そして街だ。もっとも、謎の超高層ビル群がそこには存在するのだが。

本作のような、いわゆるYAノベル(Young Adult Novels)を原作にしたヒット映画には他には『ハンガー・ゲーム』シリーズや『ダイバージェント』シリーズがあるが、いずれの作品にも共通するのが、「なぜこんなポスト・アポカリプティックな世界で、これだけ資源を浪費できるのか?」ということ。まあ、これは『マッドマックス』の頃から、決して尋ねてはならない問いなのかもしれないが。

原作のトーマスその他一部キャラが持っていたテレパシーという要素を取り除いたことで生まれたサスペンスもあれば、そのために付け加えられた余計なアクションもあった。特に最後のモブとWCKDの激突と戦闘のシーンは、「とりあえず爆発シーンを入れとくか」程度のやっつけ仕事にしか見えなかった。なぜあのタイミングでローレンスは突撃し、なぜシティーを奪還すると息巻いていた連中は、ビル群を灰燼に帰すまで破壊しつくしたのか。元々がYAノベルだけにあまり深く追及しても仕方がないのかもしれないが、映画のスペクタクルとは爆発や格闘シーンにあるのではなく、活字で表現されない/され得ない細部の描写にこそあるはずだ。まさかそれがラストシーンの Maze ならぬ Maize にあるわけではないと信じたいが・・・

1および2を観たファンであれば観賞して、この結末を見届けるべきなのだろう。そして自分なりにトーマスの目に宿る決意とその手に握りしめた血清の意味について納得がいくように解釈をしてほしい。

 

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Posted in 映画, 海外Tagged 2010年代, D Rank, SFアクション, アメリカ, ディラン・オブライエン, 監督:ウェス・ポール, 配給会社:20世紀フォックス映画

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