ジブリの思い出がいっぱい オーケストラによるドリームコンサート
2025年3月22日 兵庫県立芸術文化センターにて鑑賞
演奏:ドリームチェンバーオーケストラ
歌唱:ザ ブリーズアドベンチャーズ
『 ジョン・ウィリアムズ フルオーケストラコンサート 』に触発されてチケット購入。
簡潔に感想をば。
良かったと感じたのは『 ハウルの動く城 』の「人生のメリーゴーランド」と『 仮ぐらしのアリエッティ 』の「 Arietty’s Song 」の二曲。特に「 人生のメリーゴーランド 」のピアノからはパトスがひしひしと感じられた。
対照的にビミョーだと感じたのは『 魔女の宅急便 』の「 やさしさに包まれたなら 」と『 風立ちぬ 』の「 ひこうき雲 」の二曲。奇しくもどちらも松任谷由実自身による作詞作曲かつ歌唱。松任谷由実の曲を松任谷由実以上に巧みに解釈して歌うのは難しいことが証明された感じ。
3歳以下は入場不可だったはずだが、どうみても2~3歳の子が散見された。2列前でぐずる子は3歳になるかどうかに見えたが、これを入場時にはじくのは難しそう。二部の序盤で父親が外に出て帰ってきた時には機嫌が治っていた。
こういうのには目くじらを立ててはいけないのだろう。そもそもジブリの音楽コンサートであるからには対象に小児が含まれるのは当然で、演奏や歌唱を大きく妨げるような大声を出すのでなければ、気にしてはいけない。
いつか久石譲のコンサートにも再び行ってみたい。確か1997年の秋ごろに神戸のコンサートに行って、それっきりだ。最近体調が思わしくない時期もあったようだが、レジェンドもいつかは本当のレジェンドになってしまう。そうしたレジェンドの語り部の一人になっておきたいと強く感じた。
ブリアド(ザ ブリーズアドベンチャーズの公式ニックネーム)は、声はいいけれど実は歌はそれほど上手だとは感じなかった。一方で演奏のドリームチェンバーオーケストラは、かなり楽団としてこなれているという印象。総じてステージパフォーマンスは子ども向けながら面白かった。とある楽曲ではオーディエンスの手拍子が始まるタイミングが早すぎて、ブリアドが「今から」と修正するシーンもあり、ライブならでは即応性やインタラクションもあった。
目視では、客層は子連れが3割(中学生ぐらいまで含む)、カップル(高校生~20代?)2割、残りの半分は中高年といった感じ。コロナ禍にジブリ映画が劇場再公開されていたが、こうした試みは毎夏、1本ぐらいはあってもいいのではないか。そこからサントラやコンサートにもつながり、さらにレンタルや配信にもつながり、それが次世代にレガシーと伝えることにもつながっていく。
このコンサートは兵庫県を初回として、月に1回ぐらいのペースで日本のあちこちを巡るようなので、興味のある向きはe+(イープラス)などでチケットを購入されたし。Jovianも近々TSUTAYAでジブリ作品をいくつか借りてみたいと思えた。

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